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セイヨウカラシナの葉の上でアシナガバチが青虫を捕らえ、瞬く間に肉団子にしてしまいました。すぐに飛び去りました。巣では幼虫たちが待っているのでしょう。
飛び去った後を見ると、黄色いものが...アオムシコマユバチの繭です。親バチは青虫の幼虫(多くは三齢幼虫)に卵を産み、幼虫が青虫の体内で育った後、皮膚を食い破って外に出て、繭を作ります。私が子供の頃モンシロチョウの青虫を育てて、何度この悲しい光景にあったことか。しかし、コマユバチも生きる営みに忠実に従事しているわけで、これも自然の摂理です。
セイヨウカラシナの葉には白い筋が。これは蛾の幼虫の食痕「マイン」でしょう。葉の内側から葉を食べる種類の蛾です。一方で茎に這い上がっている植物がつややかなので、よく見ると...。
これはアメリカネナシカズラです。最近桂川で生育範囲と勢力を大きく拡大している寄生植物。セイヨウカラシナから養分を吸い取りはじめています。さらに、左に見える紫色の塊は、セイヨウカラシナの花の付け根(花序基部)の一部が変形したもの。これは、虫こぶ(虫えい)ではなく、「菌えい」と呼ばれるもの。白さび病という菌(アブラナ科類白さび病)に侵されて、花序の一部が肥大化してコブ状になったものです。河川敷のセイヨウカラシナの群落にはあちこちに見られます。
2020.05.17.撮影
2020.05.18.記述
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