2020年5月18日月曜日

ナヨクサフジと昆虫たち

桂川のこの近辺では、一昨年からナヨクサフジの進出が著しいです。昨年も河川敷のあちこちに群落を見かけましたが、今年は昨年の数倍の面積に広がり、今の時期は河川敷の緑の1/3程度をこの草が埋め尽くしていると言っても良いでしょう。薄紫色の群落がどこまでも広がっています。

ナヨクサフジは1940年代にヨーロッパから日本に入った外来植物で、ヨーロッパでは飼料や緑肥として栽培されている植物です。外来種だと目の敵にする人たちもいますが、現在これほど広がったからには、この花が日常となる風景を受け入れなければならないでしょう。実際に昆虫類は無数に咲く花の蜜を求めて飛び回り、よく晴れて風の穏やかな日にナヨクサフジの花の傍に立つと、蜂が羽音を立てて蜜を吸い、蝶が舞い、テントウムシが茎を伝って、実に牧歌的な気分に浸れます。

*****

重戦車のように飛んでくるクマバチです。

これはニホンヒゲナガハバチのメスのようですが...

こちらはクロマルハナバチのオス?

コマルハナバチの働き蜂のようですが...

ナミテントウのようです。様々な模様があります。


こちらはその幼虫。

そしてサナギ。

モンシロチョウも来ています。 

こちらはヒメウラナミジャノメ。 

昆虫を狙うクモ。

外来の植物とは言え、これだけ広くしっかりと日本に根付いた植物は、その生態系の中で果たす役割が定まり、生きていく生存権を得たように思います。

2020.05.15.撮影
2020.05.17.記述











0 件のコメント:

コメントを投稿

平均棍

カやハエなどの「双翅目(ハエ目)」の昆虫には、前翅の付け根に退化した後翅が見えます。多くは先の丸まった棍棒のような形をしており、「平均棍」と呼ばれます。わかりにくい日本語ですが、英語では balancer というので、こちらの方が機能的に理解しやすいです。飛翔時には、前翅の羽ばた...