3年ぶりの行動制限のないゴールデンウィークとあって、嵐山は大混雑。渡月橋上流大堰川の貸しボート屋も10m以上の行列ができています。商店街は大喜びでしょうが、地元に住むフツーの人間としては、コロナ禍の最中の方が本来の嵐山を堪能できたと、いささか残念感があります。観光客をできるだけ避けつつ桂川上流を歩いてみました。
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イチモンジカメノコハムシの幼体のようです。長さは2ミリ程度。1齢幼虫でしょうか。
Photos 2022-05-03
3年ぶりの行動制限のないゴールデンウィークとあって、嵐山は大混雑。渡月橋上流大堰川の貸しボート屋も10m以上の行列ができています。商店街は大喜びでしょうが、地元に住むフツーの人間としては、コロナ禍の最中の方が本来の嵐山を堪能できたと、いささか残念感があります。観光客をできるだけ避けつつ桂川上流を歩いてみました。
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イチモンジカメノコハムシの幼体のようです。長さは2ミリ程度。1齢幼虫でしょうか。
Photos 2022-05-03
暑い日が続いていますが、家にいると運動不足になりがちなので、午後に嵐山まで自転車で出かけました。まだ結構暑く、マスクをしていると熱が籠もって熱中症になりそうですが、自転車でゆっくりと風に当たりながら走ると、少しはマシです。歩道の照り返しも強いので、歩くのが一番きついでしょうね。
さて、イチモンジカメノコハムシポイントを久しぶりにチェックすると、ほとんどのサナギが羽化して、成虫が5匹ほど。毎年確実に発生してくれるのはありがたいです。
今日は思いついて、お腹の側からの写真を撮ってみました。気がついたのは、小さな虫にしては立派なかぎ爪です。この虫は葉表や葉裏にじっと止まっていることが多く、足の構造がどうなっているか一度見たいと思っていました。ルーペとカメラでは十分に観察できませんが、足の先端のかぎ爪が大きく、鋭いです。これで体を安定させるのでしょうね。
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裏側から見ると足が長いです。
先日イチモンジカメノコハムシポイントを訪れたところ、何かの虫が幼虫に食らいついていました。かわいそうに思い、払いのけたのですが、皮膚を食い破られて体液が出ていました。
翌日見に行くと、真夏の暑さで見る影もなくひからびた幼虫の姿がありました。糞と脱皮殻でカモフラージュしてはいますが、これと言って天敵の防御手段を持たないよう中にとって、肉食昆虫は脅威です。
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2021-07-23 撮影
イチモンジカメノコハムシは前胸と前翅の周辺が板状に広がっていて、半透明な円盤を形成しています。これは、いわば昔の日本の家庭にあった金だらい、あるいは、セルバンテスの『ドン・キホーテ』で、騎士を気取ったドン・キホーテが「兜」として奪い取った床屋の金だらい様のものです。その真ん中にやや扁平な昆虫本体がはまり込んだような形になっているというわけです。自分の世界に籠もってなかなか顔を出さないところも、昆虫界のドン・キホーテと言えるかもしれません。
その円盤は一見ツルツルの表面をしているようですが、拡大してみると、微少な凹点が多数ある、一種のディンプル構造であることがわかります。このような微細な構造は防汚機能を持つことが知られており、甲虫の固い殻の表面や、土中に潜って蛹化する蛾のサナギの表面などに見られます。こういった生物の構造や機能を人工物に応用する目的の学問は「生物規範工学」と呼ばれます。英語ではbiomimetics。ドン・キホーテの金だらい兜はピカピカに光っていたそうですが、生物規範工学をおうようすれば、さらにピッカピカに光った兜になったかもしれません。
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2021-07-22 撮影
7月2日の夜の降雨は、太平洋側に甚大な被害を与えたようですが、京都でも警報が数回発令されて、激しい雨に目が覚めました。幸い明け方からは雨脚もやんで、日中は雨にならなかったので、ちょっと自然観察に出かけました。
いつものイチモンジカメノコハムシポイントでは、小さな幼虫達も無事だったのですが、大きな幼虫の隠れ蓑の糞が雨で溶けたらしく、脱皮殻のみ(と思われる)小さな隠れ蓑だけを背負っていて、ちょっと滑稽でした。大トトロが小さな蕗の葉を雨傘に使うような感じです。
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買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...