クサカゲロウの幼虫を見つけたヤブムラサキにはイチモンジカメノコハムシもいました。イチモンジカメノコハムシは、先に紹介したクサカゲロウと同じように、幼虫時代には自分自身の体を隠して移動する習性があります。ただし、身近なものを手当たり次第にかき集める感のあるクサカゲロウとは異なり、イチモンジカメノコハムシは自分自身の脱皮殻や糞に限定して体を隠すようで、これはこれなりに「こだわり」ないしは「美学」と言えましょう。
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これは蛹です。完全変態の昆虫なので、幼虫から成虫に移る過程で蛹化します。蛹の表面には幼虫時代と同様に脱皮殻や糞がたっぷりと乗っています。地球上のものとは思えません。
これがカムフラージュをめくったところ。下方が頭で、この部分は成虫の頭とよく似ています。カムフラージュは尾の部分をちょうつがいのようにして体表を覆っているので、簡単にめくれます。シャコ貝のでもあり...なんとも形容しがたい形状です。観察後は元に戻しておきます。
これが成虫。体を覆う殻はほぼ完全に透明。このような殻を持つものは他にもあり、カメノコハムシの仲間、あるいはジンガサハムシの仲間と呼ばれたりします。つばのある透明なヘルメットの中に体全体を納めているような形です。 右側が頭です。
ちょっと刺激すると、触角が出てきました。頭の方向がよくわかります。
顔が見えないので、葉を二つ折りして顔を出してみました。よいしょ、と足を踏ん張ってくれています。結構かわいい顔をしています。
これは別個体。透明な殻を通して体の内部が見えているようないないような...。模様は背中の羽かもしれません。
次回は黄金の体を持つという、ジンガサハムシを見て見たいですね。ヒルガオが食草だそうですので、探してみましょう。
2020.07.02.撮影
2020.07.04.記述
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