2020年7月4日土曜日

クサカゲロウの仲間

この日は翌日からまた雨の予報。仕事に一段落付けて嵐山方面へ自転車で出かけました。ぼちぼち観光客が戻ってきてはいますが、大半を占めた外国人観光客がほとんどいないので、閑散としています。観光業の方々には大変な痛手でしょうが、季節になるとごった返す嵐山に辟易している身としては、しばしの静寂は自然との対話の時が持てて、ありがたいです。

今日の狙い目はクサカゲロウの幼虫などです。

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ヤブムラサキの葉の上を動くものがありました。一見ゴミのようですが、ゴミに隠れたクサカゲロウの幼虫です。クサカゲロウは日本に約30種いるそうです。成虫は緑がかった体色のものが多く、ひらひらとおぼつかなげに飛翔し、どことなく儚げですが、幼虫はすべて肉食で、アブラムシの類や小さな昆虫類を捕らえます。今日見つけた幼虫のようにゴミを背負ってカムフラージュするものもいれば、テントウムシの幼虫のように体を隠さずに動き回るものもあります。

葉の裏側に回っています。体色は白っぽい色。頭が左上。ウスバカゲロウの幼虫のアリジゴク程ではありませんが、比較的大きな顎があります。


クサカゲロウに関しては、千葉大学の応用昆虫学研究グループが日本産クサカゲロウ図鑑30種に特徴の掲載があります。それを参照すると、ヨツボシアカマダラクサカゲロウの用に思えるのですが、正確にどれに当たるか同定することは、専門家にお任せして、ここではクサカゲロウの仲間としておきます。


上の写真の、白く綿のように見えるものは、おそらく捕食し終えたアブラムシの皮ではないかと思われます。そのほか甲虫の羽や足なども材料になります。下の写真は別個体で、甲虫の羽が飛び出していてはっきりと見えます。そのほか植物の種、木の皮とおぼしきものなど山盛りに身につけています。前述のサイトを参照すると、クロヒゲフタモンクサカゲロウではないかと思います。

肉食昆虫といえば、どう猛で攻撃的なイメージを持ちますが、このように必死に身を隠して生きている様子を見ると、応援せざるを得ない気持ちになります。

2020.07.02.撮影
2020.07.03.記述



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