2019年10月1日火曜日

飼育記録:ホシホウジャク:産卵から孵化、一齢幼虫まで

9月25日に散策していた際に、ホシホウジャクが花も咲いていないのに草の間を飛び回っているのに気づきました。どうも産卵しているようです。ヘクソカズラが食草ですので、飛び回っていたあたりの葉を調べてみると、ありました、ありました。いくつかの卵が。

ヘクソカズラならば食草の入手に困らないので、飼育を試みようと、葉の付いた卵を持ち帰りました。待つこと3日。9月28日に孵化し、小さな幼虫が生まれました。どこまで育つか分かりませんが、世話してみようと思います。

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25日に産み付けられたばかりの卵です。オオスカシバのものとよく似て、球形の緑色の卵です。2019.09.25.撮影

28日の正午頃の卵です。よく見ると卵の中に黒い部分があるのが分かります。頭や尻尾の部分でしょう。2019.09.28.撮影

夕刻に孵化したようです。これは午後5時頃の様子。卵の殻はすでに食べられてほとんどなくなっていました。まだか弱い感じです。スズメガの幼虫の例に漏れず、おしりにしっかりとしたとんがりがあります。この体には不釣り合いの大きさです。2019.09.28.撮影

午後8時頃の様子。すでに葉の裏側をかじっています。2019.09.28.撮影

この後、1日かけてこの部分に直径5ミリほどの穴を開けました。2019.09.28.撮影

これが30日夜のもの。産卵から5日、孵化から2日目。体長は約5ミリ。長い蔓の上を結構移動するので探すのに苦労します。粉のような糞を頼りに所在を突き止めます。2019.09.30.撮影

今後も継続して観察を続けます。







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