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2023年11月26日日曜日

カメムシ3種

林縁に冬越しの昆虫を探しました。出会ったのはカメムシ3種。この季節カメムシは越冬のために家に入り込むので嫌われ者ですが、美しいものも多く、実はファンも多いのがカメムシです。

エサキモンキツノカメムシです。背中のハートマークで一般にも受けが良い。得してますね。

ハートだけでなく頭や触覚、脚などもとても美しい♥

こちらは笹の葉の上に出てきたオオツノカメムシ。

冬越しの準備のために前進が赤茶色っぽくなってきています。精悍で大変美しいカメムシです。

今日はラッキー!もう一匹のエサキモンキツノカメムシに出会えました。

そして3種目はこれ。今年は数が多くて洗濯物に入り込むと苦情を聞きます。ツヤアオカメムシ。カメラザックの上に止まっていました。

短時間ですが、よい観察になりました。

2023-11-25

2021年8月25日水曜日

ウシカメムシ

桂川畔の林縁でウシカメムシを見つけました。カメムシの仲間は沢山いるのですが、このようにツノを生やしているものも多く、NHKの『ダーウィンが来た!』のキャラクターの1人(?)ヨツコブツノゼミのツノミン(このブログを書く際に調べて初めて名前を知りました)もカメムシの仲間です。

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闘牛のような開いた角が厳めしいです。黒光りするところも、いかにも闘牛っぽい。




2021-08-22 撮影


2020年7月2日木曜日

カメムシの孵化

観察を続けているマコモの林で、以前産み付けられていたカメムシの卵が孵化しました。幼虫の体色が異なりますが、いずれもキマダラカメムシではないかと思います。体色が異なるのは、孵化からの時間経過が原因だと思われます。

カメムシの仲間には、エサキモンキツノカメムシのように、産卵した後に孵化するまで卵を守る種類もいますが、大方は産みっぱなしです。ただ、卵を整然とそろえて産むこと、一斉に孵化すること、生まれた幼虫は若齢のうちはなぜか集団で過ごすことが特徴的です。

カメムシの一斉孵化については、京都大学の研究チームが、震動によって短時間の間に一斉孵化すること、また推察されるその理由を研究発表しています。
https://www.youtube.com/watch?v=MKdY6oZg980
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/2659

カメムシの幼虫が集団でいることのメリットについては複数の論文があり、京大の昆虫生態学研究室の論文によれば、「集団で生活した場合に生存率が増大し、発育が促進されという、いわゆる集合効果が存在する」こと、および「ナミテントウなどの捕食者に攻撃されると、攻撃された個体から放出された臭気が警報フェロモンとして作用し、集団の他個体はエスケープできることが分かった」とあります。

少々コミカルでかわいらしくもあるカメムシの幼虫の行動にも、いろいろと深い理由があるようですね。

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こちらが赤っぽいカメムシです。

 こちらが黄色っぽいものですが、おそらく同じ種類かと思います。

2020.06.28.撮影
2020.07.01.記述




2020年4月22日水曜日

カメムシに寄生蜂?

先般河川敷を散策していた折、セイヨウカラシナの葉裏に明らかにカメムシのものとおぼしき卵塊がありました。よく見るとその上をハチが歩いています。あたかも卵のできを吟味するかのように...寄生蜂かと思いましたが、寄生蜂は通常宿主の体を食べてサナギになり羽化しますので、宿主の体より大きいことはありません。ところがこのハチは卵の少なくとも10倍ほどの大きさがあります。

時折腹を曲げて産卵管を刺しているようにも思えますが、直接卵に産卵しているのかどうかはわかりません。最初は卵を餌にして、その後何か他のものを食べるのでしょうか。よくわかりません。

小一時間は離れようとせずに卵を吟味していました。不思議なハチの振る舞いです。

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あたかも卵を守るかのように離れません。


時折腹部の先端を卵塊の間に差し込んで、産卵するような姿勢を見せます。



2020.04.19.撮影
2020.04.19.記述








2019年6月10日月曜日

小川の昆虫たち

上流から取水していて、水のきれいな小川の昆虫たちを観察してみました。ここはゲンジボタルが飛んでいるところでもあります。以下、いささかオタク的なコレクションになりますが、ご紹介を。

ヒモワタカイガラムシの、リング状になった卵嚢です。これが多数枝に付いていると、思わず引いてしまいますが、単独であれば、造形的に面白い。

ヒメマルカメムシです。茶色のマルカメムシよりも小さくツヤツヤで可愛いです。

ガガンボ(おそらくミカドガガンボ)です。ガガンボは、か弱く、短命で、特に害をする昆虫でもありません。生態系の中でどのような役割を果たしているのでしょうか。また、こんなに長い足は何の役に立っているのでしょう。よく見ると精悍な顔つきをしています。

アオヒゲナガトビケラです。最初見たときには前肢で何か捕らえて食べるのかと思いましたが、そうでもなさそうです。体もステルス機のような特殊な形をしているので、一度見ると忘れられません。

ミドリタニガワカゲロウのようです。目が平たいのが特徴です。面白いです。

モンカゲロウの仲間です。羽化したばかりなのか透き通った体が美しい。

ゾウムシの仲間で、カツオゾウムシというらしいです。名前の由来は体が鰹節(カツオブシ:削る前の)に似ているからだとか。成虫になったばかりの頃は、体が赤茶色の粉に覆われていて、体の形も加わって、ミニ鰹節そっくりだとか。初めて見ました。

アワフキムシの泡状の巣を見つけました。このあたりにもあったのですね。幼虫は終齢のようです。これはおとなしい色の茶色のアワフキムシのようです。

ちょっとお顔を拝見、と思いましたが、お顔は泡の中でした。この後ちゃんと戻しておきましたので、ご心配なく。

その名もヨモギハムシで、ヨモギの葉をムシャムシャとお食事中です。この後撮影のために寄っていくと、いきなりポロリと地面に向けて落ちていきました。これは多くのハムシの防御策。お約束です。

ウズラカメムシです。結構上品なジェントルマンといった顔つきをしています。上品ぶっていても危機の時には、おしりからプッとやるのでしょうか。

昆虫の世界の多様性には本当に感心します。幼い頃一緒に戯れた、当時は名もない虫たちを観察する楽しさを再体験しています。

2019.06.10撮影


京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...