ラベル カラスムギ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル カラスムギ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020年5月10日日曜日

夕方の散歩道で

5月も連休を過ぎる頃になると、日中は日差しも強く蒸し暑く感じますが、夕方の5時頃からは散歩に適した気温になります。風も凪いで木の葉のざわめきがやむと、ねぐらに入る小鳥の羽ばたきが聞こえ、草陰の小さな虫たちの動きまで見えてきます。いつもの桜並木の、30分ほどの散策での出会いをポストしておきます。

*****

ハルガヤの花はもう終わり。風になびく穂が涼しげでした。

これをちょっと詩情を出して撮ってみました。ワンストップオーバーです。

ウラナミジャノメはイネ科植物が食草。一昨年の爆発的な発生はその後見られません。

フタツメカワゲラ(の仲間)が至る所で交尾中。これはオス2匹がメス1匹に言い寄っているところ。お疲れ様です。

これも至る所に見られるヒゲナガカワトビケラ。



見事に来化けできるのが、この虫の特徴。木の皮目に沿って止まると見えなくなります。

アブラムシを探すナミテントウ。

羽根を閉じて眠りにつくツバメシジミ。


昨年からナヨクサフジがすごい勢いで繁茂するようになりました。冬でも枯れずに花を咲かせます。




カミキリムシに似たジョウカイボン。

カラスムギが涼しげな花を咲かせています。ヨーロッパ原産で史前帰化植物とも言われますが、他の輸入穀物に混入して近年勢力を伸ばしているとも言われています。これもずいぶん勢力を広げました。1月頃から花を付けているのを見ることがあります。今現在河川敷を覆う単子葉の葉の長い植物の多くは、輸入牧草由来であると、人から聞いたことがあります。黄色く見えるのが雄しべです。


2020.05.05.撮影
2020.05.09.記述


2019年6月22日土曜日

雑穀の秋

麦秋という季語があります。麦の穂が黄金色に実り、収穫期を迎える初夏の頃で、梅雨に入る直前の比較的乾燥した季節のことを言います。麦の栽培は滋賀県などでは行われていますが、ここ京都では、一面黄金色の麦畑というのは、ほとんど目にしません。たまに農家が畑の隅に小麦をまいてそれが育ち、麦の穂色づきに気づくくらいです。

しかしながら、この季節何気なく見ている堤防が、ふと気づくとそれと知らない間に黄金色になっています。主役はネズミムギ、カラスムギ、オオスズメノヒエなど、様々な単子葉植物の実りです。これらの植物は多くが牧草として明治以降に畜産増進のために導入されたもの。それらがいつの間にか全国津々浦々の河川敷や野原に広がったものです。

なかでもネズミムギは、冬の寒い頃から青々と茂り始め、春の日差しと共に、大きな緑の玉がふくれるように伸びてきます。カラスムギも暖かい南向きの斜面では、ほぼ通年独特の形をした花穂を伸ばしています。それら春先から伸びてきた単子葉植物が、初夏を迎えて一斉に実りの時期を迎え、堤防を黄金色に染めているというわけです。

人間にとっては雑草が雑草の種をまく、ということで迷惑千万かもしれませんが、野生動物たち、特に鳥たちやネズミなどの小動物たちにとっては、これ以上ない恵みの時です。一目で見渡す河川敷だけでも、いったい何トン、何十トンの穀物が取れることでしょうか。まさに雑穀たちの豊穣の秋の景色です。

堤防一面、秋の景色です。茶色く見えるのはスイバの穂。実った種がぎっしり並んでいます。

背は低いですが、びっしりと生えそろい、実っています。

コンクリート斜面に落ちた種です。ネズミムギ?が多いです。

こちらはカラスムギ主体です。折れ曲がったノギが特徴的です。

この画面だけでも気が遠くなりそうな数の実が散っています。
小動物は歓喜してこれを見るでしょうね。
 2019.06.20撮影



池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...