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2019年12月28日土曜日

久しぶりの琵琶湖:歯ぎしり顔のカモなど

今日は時雨模様の天気でしたが、午後からの好転を期待しつつ、滋賀県草津市の矢橋帰帆島付近に行ってきました。目的はカモなど水鳥の観察です。帰帆島はもともと下水道浄化施設のために造られた人工島で、現在は下水処理施設のほかに、メガソーラーの発電施設が設置され、テニスコートやキャンプ場なども整備されたレクリエーション施設もあります。

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帰帆島は防風の目的でしょうが、周囲をぐるりとカシの林で囲まれています。そのほかクヌギやセンダンもかなりな大木があり、ヒヨドリなどが集っていました。カモ類も夜には上陸して餌を探すのかもしれません。

これはアラカシです。ここのドングリはまだ木についたままのものが結構ありました。

こちらはマテバシイ。案内所の方が、ゆでて食べるといっておられました。渋みのないドングリです。実が大きいので食べごたえがあるでしょうね。

マテバシイはシリブカガシの仲間です。つんと立っているのは初夏に咲いた花穂。これが1年かけてドングリへと成長します。

時雨が晴れた青空にセンダンの実が映えます。

周辺(風のゆるやかな東側)には、カルガモ、カルガモ、カルガモ、見渡す限りカルガモばかりで、300羽ほどいたでしょうか。オオバンも混じります。ホシハジロやカンムリカイツブリが遠くに見えました。

そこから北に進んで琵琶湖博物館手前の岸辺に多くのカモが群れていました。

近づいてみると、これはオナガガモの群れです。用水路の河口で波の高い中、盛んに餌をついばんでいます。何を食べているのでしょうか。

1羽が不意に飛び立ちました。翼鏡はこの画像では茶色に見えますが、日の当たり具合では緑に見えます。翼端の白色は変わりません。

さらに進んだ運河部の波の静かな場所にはミコアイサのメスがいました。オスの来訪を期待しましょう。

同じ場所にいたハシビロガモです。これはオス。

 これはメス。双方ともに歯ぎしりしているように見えるのは、くちばしの元に近い部分の側面が開いて櫛状になっているためです。くちばしの先端は広がっており、くちばしの形がショベルのように見えることから、英語名をShovelerと言います。ハシビロガモは水面に広いくちばしの先端をつけて水ごと食物を吸い込み、口元の櫛状の隙間から水を吐き出して、食物だけを濾し取り水だけを吐き出す採食を行います。雑食性ですが、主に植物プランクトンなどを漉し取って食べます。そのような目的に特化したくちばしを持つので、歯ぎしり顔です。一見人相が悪そうですが、よく見ると結構かわいらしい顔です。

これはメスの翼鏡。

これはオスの翼鏡。カモ類の翼鏡は雄雌共通していて、これで種を識別しているといわれています。

次回はもう少し足を伸ばして愛知川から長浜の方まで行ってみたいと思います。

2019.12.27.撮影
2019.12.27.記述



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