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2022年5月12日木曜日

宝ヶ池の樹木:Trees around Takaragaike Reservoir

仕事の帰りに宝ヶ池に立ち寄りました。3週間ぶりです。樹木の生長が速いのと、記憶が曖昧なので、3週間前に確認した木々を認識できないこともあります。やはり住まいに近いフィールドで毎日確認できる場所が、自然観察には最適ですね。

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ホザキツツジです。この地で咲くのは意外だとか。まだつぼみも出ていませんが。

メタセコイアの葉はきれいに平たく開出しますが...

ラクウショウの葉にはねじれがあります。

こちらはタカノツメの花。雌雄異株の樹木で、これは雄花のようです。

サワフタギのつぼみ。これがなんだかわからなかった。

カマツカの花はほぼ終わり。若干咲き残っていました。

ユリノキが満開でした。街路樹にも多く植栽されています。

この花でサワフタギがわかりました。池端に咲いていたものです。


お向かいもサワフタギと思いきや、カナメモチでした。白い小さな花は、ややこしいです。

Photos 2022-05-11

2021年5月13日木曜日

ユリノキの開花

十条通りのユリノキがほぼ満開で、見頃です。京都市内の街路樹と言えばイチョウにプラタナスだった時代は過ぎて、ユリノキ、トウカエデ、ケヤキ、ヒトツバタゴ、サクラ、エゴノキなど多彩になってきました。排気ガスの影響が昔ほどではなくなってきたのでしょうか。

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ユリノキは北米原産のモクレン科ユリノキ属の落葉高木で、チューリップのような花を付けることから「チューリップの木」(tulip tree, tulipwood)とも呼ばれます。現地では30mを超える高木に育つこともあるそうです。花が終わり実る果実は集合果で、個々の果実はヘラのような形をして風に舞う翼果で、晩秋集合果が開いて秋風に果実が舞います。これも特徴があります。

まだつぼみが少し残っている木がありました。

なるほど、チューリップに似ています。


光が入ると特にきれいです。

多く花を付ける木は、遠くからもそれとわかります。


 2021-05-11 撮影

2019年12月5日木曜日

種子を広める:飛ぶタネ

寒波の到来でこの1週間は全国的に厳しく冷え込む予報です。夏や秋に咲いた花は実をつけ果実や種子を周囲に広げようとする、種子散布の季節です。方法はいろいろとありますが、飛ぶ、くっつく、食べられる、流れるなどが代表的なものでしょう。

飛ぶ種を4種記録しておきます。

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まずはガガイモ。これはこのブログでも何度か取り上げましたが、今年はよく繁茂してあちこちに独特の形の実を見つけることができます。袋状になっているので、袋果と呼びます。同じガガイモでも、表面に凹凸があるものと、滑らかなものの2種があるようです。採取したもののうち、器量よしのものを並べました。

芋のような紡錘形の形の袋果の中には綿毛のような毛の生えた種子がびっしりと詰まっています。袋果が熟して乾くと縦に1本亀裂が入り、次第に口を開け、種子が風を受けて飛んで行きます。種子は毛を内側に、種を外側に向かって付いています。


個々の種子は中央部が若干ふくれたうちわ型です。毛は種子に対してとても長い。

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次にユリノキ。近年街路樹としてもしばしば見かけるようになりました。日当たりの良い広々とした場所では大木になります。果実はろうそく型の集合果で、個々の種子はへら状の形をした翼果です。種子が実って乾燥するとばらけた状態になり、果実が風に揺られる度に果実の縁からこぼれるように落ちて風に舞います。この木の葉は半纏(はんてん)に似ていることから、ハンテンノキとも呼ばれます。


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次にアカマツ。ご存じ「松ぼっくり」は松の仲間の果実の総称です。松ぼっくりは湿ると閉じ、乾くと開きます。この開閉を繰り返すうちに中の種子がこぼれ落ちるというわけです。

鱗片の根元に2つずつの翼果が見えます。


翼を持つ松の種子は比較的小さいですが、翼を持たない大きな実をつける松もあり、そのような種の種子はとても大きいです。実を包む外皮も分厚くて、石でたたかないと割れないようなものもあります。日本固有の松はほとんどが翼を持つ小さい種子の種類です。

この松ぼっくりの種子を好んで食べる鳥がヤマガラやカケス。リスたちの好物でもあります。リスが食べた食痕は「森の海老フライ」と呼ばれて、子どもたちが見つけると大喜び。

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最後にケヤキ。これは何度か書いていますが、着果短枝と呼ばれる果実を結ぶための特殊な枝に花が咲き、果実が熟す頃には着果短枝が種子をつけたまま、風に舞い落ちます。着果短枝は早々と飛ぶものも多いのですが、かなり遅くまで木にしがみついているものも沢山あるようです。通常の葉が散った後に、しっかり残って、黒っぽい固まりのようになっているのがそれです。強い北風が吹くと、さわさわと南に向かって枝を飛ばす姿が見られます。


2019.11.30. 2019.12.03.撮影
2019.12.03.記述
2019.12.06.修正






池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...