ラベル イノコズチ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル イノコズチ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2019年12月15日日曜日

ヒナタイノコズチとヒカゲイノコズチ

先にイノコズチの名前について書きましたが、ついでに京都で見られる2種のイノコズチを確認しておきます。

*****

ヒカゲイノコズチについては、以前見たとおり。京都周辺の山裾や、里山的な環境で見られます。ヒナタイノコズチはもう少し都会的な荒れた土地、乾燥した場所に見られます。仕事の帰りに町中の植え込みに生えていたヒナタイノコズチの穂を採取したので、拡大してみます。

一見ヒカゲイノコズチと変わりません。

しかし、よく見ると軸に毛が密に生えているようです。

拡大します。

比較して、こちらがヒカゲイノコズチ。毛は薄いです。

茎を比較するとこの通り。

左がヒナタ、右がヒカゲ。遠目にはわからない違いが、拡大してみてよくわかります。

2019.12.12.撮影
2019.12.14.記述 




2019年12月11日水曜日

イノコヅチ?それともイノコズチ?

昨日取り上げたイノコズチ(猪子槌)ですが、この名前の由来についてはいろいろと説がありますが、茎の節の部分がイノシシの膝頭に似ているという節が一般的です。

カタカナ表記については、「槌」とあるところから、カタカナ表記は「イノコヅチ」ではないか、という方がおられますが、「イノコズチ」とするのが正しいというのが、今日の文化庁的な見解です。詳細は文化庁のHP「現代仮名遣い 本文 第2(表記の慣習による特例)」をご覧下さい。

要約すると、元の言葉が連想できれば、元の言葉に近い表記を使う、元の言葉が連想できなくなれば、「現代仮名遣い 本文 第1(原則に基づくきまり)」にもとづくということです。猪子槌の場合には、「槌」という道具が廃れて、現代人には「猪子槌」と聞いても槌が連想できなくなった(だろう)ので、表記は「イノコズチ」とする、ということです。

実際に手元の電子辞書を繰ってみると、『ブリタニカ電子ブック小項目版』『大辞林』『大辞泉』『広辞苑』『世界大百科事典』なども、すべて「イノコズチ」はヒットしますが、「イノコヅチ」はヒットしません。


言葉も時代の変化とともに変わっていくということですね。

2019.12.09.記述


池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...