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2022年8月13日土曜日

ワンドの傍で:At a riverside pool

河川において流れがよどみ、入り江状の水場を作っている場所を「ワンド」と言いますが、英和辞典には適切な語がないようです。stagnationでは汚水的ですし、sedimentでは澱のような漢字ですね。とりあえずpoolかなと思い、サブタイトルにしてみました。桂川では私の観察範囲にも下流域にいくつかのワンドがあり、釣り人が水辺の草を刈るので、その他の部分とは異なる独特の生態系が維持されています。今日は午前中にそのような場所の一つを観察してきました。

狙い通りアシナガモモブトスカシバに出会うことができました。環境省のレッドリストで絶滅危惧II類に入っています。太い後肢が、一時女子高生の間に流行ったルーズソックスのようです。


おそらくマミジロハエトリの雌だと思うのですが、結構好奇心の強い子がいました。平気でレンズに飛び移ってきます。ディフューザーを書ける暇もなく撮ったのですが、太陽とストロボで2つのアイキャッチャーができました。もう少し絞ると良いのかもしれません。


オスとはかなり模様が異なります。

背後に何か気配を感じて振り返ると、ヌートリアが水から上がって食事に出かけるところでした。撮影に集中すると気配が消えるのは良いのですが、周囲への注意が全くなくなります。

Photos 2022-08-12

2021年7月19日月曜日

アシナガモモブトスカシバ:捲土重来

再度アシナガモモブトスカシバポイントへ出かけてきました。この日は一時に4匹も飛ぶことがあり、たっぷりと観察することができました。ISO感度を上げ、シャッター速度を1000分の1以上にして、できるだけ絞り込むのが良いようです。動画も撮影できて、満足できる観察となりました。

気づいたのは、同じオオスカシバや、類似種のホシホウジャクなどと比べると、飛翔能力が若干劣る、つまり、動きが若干緩慢に見えます。また、しばらく飛ぶとクズの葉表などで休憩することが多いのも面白い習性です。このとき、太い後ろ足を放り出してぺったりと止まるので、少し離れたところから見ると、鳥の糞が葉に落ちているようにしか見えません。ひょっとしたら、奇妙な太い足は、この擬態のためにあるのかもしれません。

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2021-07-18 撮影

2021年7月18日日曜日

アシナガモモブトスカシバ

アシナガモモブトスカシバの吸蜜の様子を観察することができました。見る度に思うのですが、いったい何のためにこのような足が必要なのでしょうか。吸蜜の様子を見ていても、後ろ足はぶら下げているだけで、何の役に立っている様子も見えません。ぼろをまとっていてヨタヨタ飛ぶように思いますが、飛翔能力はさすがにスカシバです。花から花へ素早く移り、ホバリングしながら蜜を吸います。摩訶不思議な昆虫です。

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いつものカメラではないので、ピントも甘くぶれぶれですが、せっかく撮りましたので、ポストしておきます。



スカシバ類の多くは蜂に擬態しているとのことです。このスカシバも腹部はルリモンハナバチやアオスジハナバチに似て、青い筋が入っていました。







もう少しマシな写真が撮りたいです。捲土重来を期しましょう。

2021-07-17 撮影


2020年7月14日火曜日

アシナガモモブトスカシバ

昨日は久しぶりの例会でした。豪雨続きの梅雨の日の、たまたま晴れた一日にあたり、幸運でした。観察の折り返し点で、クズの葉の上に珍しい昆虫を見つけました。

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遠目には、なにやらゴミのように見えます。近くに寄っても何がなにやらわかりにくいのですが、スカシバ蛾の一種、アシナガモモブトスカシバです。京都府レッドデータブックには記載がありませんが、環境省のレッドデータには絶滅危惧II類との記載があります。


幼虫は水辺に生えるゴキヅルを食草とし、実や茎に虫えいを作ります。ゴキヅルはある程度のかく乱を伴う水辺環境を好んで生えますが、現在桂川では洪水対策のもと、そのような環境が次々に失われているので、今後が懸念されます。

写真を撮りおわった頃合いを見透かすように飛んでいきました。飛翔速度は大変速く、見かけとは異なって、驚きました。

2020.07.12.撮影
2020.07.13.記述


京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...