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2021年8月18日水曜日

ジャコウアゲハの蛹化

先日紹介したジャコウアゲハですが、今日再訪したところ、蛹化していました。無事に成虫になることを祈ります。

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キツネノカミソリで蛹化したジャコウアゲハです。

こちらはカラムシ。

雌の成虫が今日も産卵のために訪れていました。

2021-08-11 撮影

2020年6月17日水曜日

イシガケチョウ:その後

今朝イシガケチョウが蛹化しました。産卵が6月4日でしたので、産卵から蛹化まで13日、孵化が7日でしたので、孵化から蛹化まで9日です。これまでそれほど多くの蝶や蛾を飼育してきたわけではありませんが、これは間違いなく最速です。この速度で繰り返すと、産卵から羽化を一年間にいったい何度繰り返すことになるのでしょうか。とにかく驚きです。

蛹化したサナギは、半日すると茶色く変色して、枯れ葉と見まごうばかりの形に変化しました。また、体が妙にねじれて、どの方向から見ても枯れ葉です。卵から外界と隔離して育てているので、その恐れはないと思いますが、万一にもねじれているのは寄生虫などのせいかな、と思ってネットの画像を検索してみると、他にも例が見えますので、この蝶一流の高度な擬態技術なのでしょう。

とにかく初めての事ばかりなので、よくわかりませんが、大変興味深いです。

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イシガケチョウのサナギ第一号です。

すでに羽の石垣模様が見えています。

側面からのショット。


頭部です。

触角になるのでしょうか。頭部の突起部分は、この時点ですでに左右に分かれています。

頭部。

腹部。

 そして、尾部です。

私にとっては珍しいので、これもVIP扱いで成虫になるのを楽しみにしておきます。ちなみに、幼虫時代に消費した葉の枚数は、2.5枚でした。

2020.06.16.撮影
2020.06.16.記述


2020年5月2日土曜日

モンシロチョウの蛹化

モンシロチョウには郷愁をかき立てられます。子供の頃の虫取りでチョウチョと言えばモンシロチョウ。祖母にはキャベツ類の害虫でしかなく、素手でひねり潰していました(私はこれが未だにできない)が、比較的ゆっくりと飛びどこにでもいるモンシロチョウは駄蝶とは言いませんが、格好の捕獲対象でした。

春と言えば菜の花畑。アブラナのむせかえるような菜の花の香りに包まれて、じっとしていると、ハナアブ、ミツバチ、モンシロチョウなどが次々に現れて蜜を吸いに来ます。私にとっては、春の原風景はフクジュソウでもなく、カタクリでもなく、カタクリに来るギフチョウでもなく、菜の花とミツバチとモンシロチョウです。

そのモンシロチョウを卵から育てることになりました。事の始まりは、ツマキチョウ探しから。ツマキチョウは育てたことがないので一度卵から育てようと、セイヨウカラシナのこの辺に産み付けた、とおぼしき枝を切り取って帰宅。葉裏にはツマキチョウかモンシロチョウかよくわからない卵がいっぱい。それを飼ってみることに...

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葉裏に産み付けられた卵です。モンシロチョウのものと似ています(それもそのはず、この卵は結局モンシロチョウであることがわかりました。後日談です。)。総計10個あまりありました。高さは約2ミリ。2020.04.16.撮影





 2日後に幼虫が孵化しました。すでに卵の中から出ています。こちらに頭を向けています。 2020.04.18.撮影

体を起こして卵の殻を食べ始めました。卵の殻は、多くの蝶の幼虫にとって、最初に口にする食べ物です。2020.04.18.撮影

小さいながらも、歯が見えます。これで卵の殻、やがてセイヨウカラシナの葉を食べます。2020.04.18.撮影

拡大します。赤く見えるのが歯です。2020.04.18.撮影

10分ほどでかなり食べ進みました。2020.04.18.撮影

これがその2週間後の姿。蛹化するために体を固定しています。2020.04.30.撮影


一昨日、昨日とすでにサナギになったものもいます。昨年ジャコウアゲハやオオスカシバ、ホシホウジャクなどを育てたので、あまりの小ささに驚いています。



 モンシロチョウは滑りやすいキャベツやアブラナの葉を食べるせいか、体が滑り落ちないように、前進する際に口から吐いた糸で歯の上に横8の字を書くように進路に糸の道を作ります。水槽の壁面にはそのような糸道が幾筋も見えます。また、上部に見えるセイヨウカラシナの茎の上には体を固定しないで、必ず飼育容器の側面で蛹化の準備をします。これは今回育てた11匹すべてに当てはまります。12匹いたのですが、最初から少し育って大きかった幼虫は2日前に寄生蜂の幼虫が体内から出てきて死んでしまいました。

同じ時期に産み付けられた卵も野外では全く育っていません。産み付けられた翌日に見に行くと、痕跡すら残っていません。おそらくテントウムシなどの捕食者が卵の段階から食べてしまうと思われます。生存の確率はきわめて低い厳しい世界です。

2020.04.30.記述




2019年10月25日金曜日

飼育記録:ホシホウジャクNo.1:蛹化の記録:虫に弱い人は閲覧注意

One week ago, Macroglossum pyrrhosticta, or burnt-spot hummingbird hawkmoth, which I had been breeding, pupated. The egg was laid on September 24, so I bred it for 22 days in total. It was my first experience and the larvae revealed a lot of secrets about its behavior, which I will put down on this blog later on.

卵から育てたホシホウジャクが、先日蛹化しました。冬が来る前に成虫になるといけないので、今は飼育容器を戸外に出しています。蛹化直前の様子から、蛹化後の様子までを時系列に並べました。

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9月24日に産卵したホシホウジャクの成熟した姿です。これは10月12日の撮影ですので、22日間育てたことになります。流線型が美しい幼虫です。2019.10.12.撮影

1日後、蛹になる場所を求めて降りてきました。朝所在なく動き回る姿です。オオスカシバと同じように、体色が茶色っぽくなっています。通常は地上に降り立つので、カモフラージュの意味があるのでしょうか。2019.10.13.撮影

夜にはすでに飼育箱の底とキッチンペーパーの間に薄い繭を作っていました。オオスカシバよりも目の粗い繭です。2019.10.13.撮影

翌日は丸一日ほとんど動かないでいました。徐々に皮膚が透明になってきています。2019.10.14.撮影

その翌日、10月15日に蛹化しました。頭の部分が丸くふくれているのが特徴です。長い口吻を収めているということです。2019.10.15.撮影

オオスカシバならば、丸1日で体色が濃い茶色になるのですが、ホシホウジャクは半透明なままです。これは蛹化から3日後の10月18日、うっすらと茶色を帯びています。体に不思議な模様があるのが見えます。まるでタトゥーのようです。2019.10.18.撮影

その翌日、9月19日です。その後体色はこれ以上濃くなりません。2019.09.19.撮影

容器を入れ替えるためにいったん取り出しました。不思議な模様がはっきり見えます。2019.10.21.撮影

背中側から見たところです。2019.10.21.撮影


腹側を見たところ。体の中心に黒い線が入っています。2019.10.21.撮影

 ボテボテに太っている感じで、きついベルトをしたら、おなかがムキッと出てしまったような感じです。触られると、太みじかいおなかを、「ムニッ、ムニッ」と言わせて左右に振ります。元気です。2019.10.21.撮影

この後、シュレッドしたキッチンペーパーに緩く包んで、小さめの飼育容器に入れ、戸外に出しておきました。時々様子は見ますが、約6ヶ月余りの眠りにつくことになります。羽化するのは5月に入ってからでしょう。その日を楽しみにしています。

2019.10.24.記述






2019年9月13日金曜日

飼育記録:ヒメアカタテハの蛹化:真珠のような美しい蛹

今日は少し遠出をして留守にしていたのですが、その間にヒメアカタテハが蛹になりました。朝出かける前に新しいヨモギを与えた時には、素直に新しい枝に移ってきたのですが、わずか半日で蛹化してしまいました。このスピードには驚きました。

蛹はツマグロヒョウモンと似ていますが、半透明の殻を通して内部が透けて見え、全体にかかるパールのような乳白色が印象的です。また背中の刺の部分はすべて金色がかっており、実に美しいです。糞の巣に隠れた刺だらけの幼虫からは想像できない姿です。

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ヨモギの葉陰に隠れるようにして蛹化したヒメアカタテハの蛹です。

半透明の殻を通して、蛹の内部を見ることができます。触角、眼などが確認できます。また、胸から腹にかけての突起は金色を帯びて美しく光っています。

これが幼虫です。卵から育てて、終齢幼虫になっています。明日か明後日には蛹化するでしょう。

このような巣を張って、終日中で暮らしています。巣にはしばしば糞が積もって、すぐれたカモフラージュの役割を果たしているようです。

これが頭の部分。ツマグロヒョウモンより長い刺と毛が生えていますが。刺すこともなく無害です。

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一方で羽化が遅れていたツマグロヒョウモンの一匹が死んだようです。蛹の殻の中で体が縮んでいます。

 拡大してみると、尾部に穴が空いているのが分かります。寄生蜂かもしれません。

こちらはツマグロヒョウモンの最後の終齢幼虫です。40匹余りをレスキューした最後の一匹です。餌の確保が大変でした。5対ほどある眼が確認できます。幼虫は世界をどのように捕らえているのでしょうか。
2019.09.12.撮影
2019.09.12.記述





池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...