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2020年9月30日水曜日

アキニレの花

 またまたsmall beautyの紹介です。今回はアキニレの花。「アキニレという名前は秋に花が咲くことから付けられた」ということは聞いていましたが、花期が短いのと、およそ花の季節らしくない時期に咲くので、毎年見過ごしていました。そこで今年はぜひ確認したいと、9月に入ってから「まだかまだか...」と見守っていたところ、ようやく家の傍のアキニレに花が咲き始めました。

アキニレはとても丈夫で多産な樹木です。秋の終わりから春先にかけて、一木で数十万あるいは数百万とも思える翼の付いた果実を少しずつ風に飛ばして飛散させます。落ちた種は庭の隅や植え込みの中で発芽し、発芽して葉を認める頃になると、丈夫な根がしっかりと土中に張っていて、なかなか根絶やしにできない困りものです。果実には翼の中心にごく小さな種があり、冬期の野鳥たちにとってはまたとない食料となります。この付近ではカワラヒワが、特に降雪があって地上の餌が取れないときなど、群れをなして訪れます。果実が長く枝にとどまるので、春先までの食料庫となるのも野鳥たちにはありがたいことです。

その丈夫さ故に街路樹や公園樹として植えられることが多く、老成した木の肌が鱗のようで「石欅(いしげやき)」と呼ばれたり、小ぶりで肉厚の葉が盆栽に仕立てたときに見栄えが良く「楡欅(にれけやき)」と呼ばれたりもします。人の生活に大変身近な樹木です。

木によって花の形が微妙に異なりますが、基本的に雌性先熟で、雌しべが先に顔を出し、その後で雄しべが成熟します。

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花は直径約3ミリ。雌しべが先に出たところです。花柱は2裂します。

拡大します。

その後4本の雄しべが伸びてきます。写真は4本の雄しべのうち2本が伸びている状態です。手前の2本はまだ伸びていません。中央に雌しべの花柱が見えます。

別な角度から。

こちらは花柱がかなり長いもの。上記とは別株です。雄しべはまだ伸びていません。

別の角度から。

賑やかです。

4本の雄しべが伸びたところです。中央が雌しべです。

2020.09.27.撮影
2020.09.28.記述





2019年12月14日土曜日

種子を広める:飛ぶ種さらに追加2点

おなじみの飛ぶ種を追加しておきます。

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これはイロハモミジ。ご存じ翼の付いた種子がくるくると回ります。翼の回転は、滞空時間を延ばして、風に乗り、できるだけ遠くに種子を散布しようという知恵なのでしょうね。

メモリは1ミリです。
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こちらはアキニレ。ニレの仲間のうちで秋に花を咲かせるのでこの名前が付いていて、花期は9月頃とか。あちこちに生えているのですが、恥ずかしながら、油断していて、未だに花を見たことがありません。他の草花がまだ繁茂している9月頃に、目立たない花を付けられても、気づきませんよね。

拡大します。

秋の黄葉が美しいです。桂川近辺の冬には、この種子は特にカワラヒワの重要な食料になります。

小さな薄い種子で、どこに実があるのかと思うのですが、体の小さな小鳥にとっては相対的に大きな種子で、結構食べ応えがあるのかもしれません。とにかく多産な樹木ですので、量は沢山あります。

周囲は翼。内側に濃く見えている部分が種子です。スケールは1ミリです。

2019.12.11.撮影
2019.11.13.記述




2018年3月17日土曜日

春雨一過

今日は昨日雨を降らせた前線が遠ざかり、台風一過のような晴天でした。気温は平年並みに低いのですが、日差しの強さはお彼岸の近いことを知らせてくれます。嵐山近辺は観光客が多くなって、いよいよ観光シーズンの到来を感じさせます。観光業と関係ないジモピーにとっては、交通渋滞などが頻発してあまり喜べません。そもそも出口のない観光地に大型バスで観光客をどんどん送り込むのですから、たまりません。高齢者の方々はバスに座れない、そもそも乗れないなどの不便を強いられることもあるようです。

さて、今日は午後から川沿いの植物観察、その後嵐山近辺の野鳥観察をしてきました。まだジョウビタキ、アトリ、ルリビタキ、ツグミ、ヒドリガモ、コガモ、キンクロハジロ、オオバンなど冬の渡り鳥が一部残っていました。エナガ、シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラなどの姿も見えました。

セイタカアワダチソウのロゼッタです。大きくなってきました。

スギナも伸びてきました。

早くもスイバ(?)が花を付けています。

カラスムギは昨年から成長してきています。
昨年末の除草が成長のきっかけになったようです。

ヒメウズです。これも早くも花を付けています。

スギナの若い芽です。

ノゲシでしょうか?

ダキバアレチハナガサが枯れずに残っています。

春は紅葉と落葉の季節でもあります。
アメリカフウロは場所によって、見事に紅葉します。
傍の落ち葉は楠のものです。

ヒメオドリコソウです。

河原に降り立ったのは、セグロセキレイ。

こちらはハクセキレイ。

 アキニレが芽吹いてきました。

これは何の芽でしょうか?

アカメガシワの芽です。


ちょっとオオカメノキの目に似ていますが、左手の方が大きいようです。


冬から春へと劇的な変化が起きている季節ですね。

by harusan


京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...