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2022年8月6日土曜日

晴れ間を狙って:A brief sunshine

石川、福井、新潟での記録的な豪雨が報道されています。石川県で氾濫した梯川は、私の母校のすぐ近く。体育の時間に堤防をランニングした記憶もあります。被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。幸いに京都地方は時折の激しい雨もありましたが、桂川もそれほど増水の様子はなく、今日は朝から鮎を狙う釣り人が川中に入っていました。

時折の驟雨の晴れ間を狙って自然観察です。

環水平アークが観察できました。

東公園ではミノムシがお食事中。

ヒゲナガカメムシのようです。

こちらはアミガサハゴロモ。

ホソヘリカメムシのようです。

公園では鹿が落ちた柿の実を食べていました。昨年生まれた子鹿のようですが、少しやせていて、気になります。

これは老菌となったコツブタケ。崩壊しつつ莫大な数の胞子を撒布します。

オオミズアオの翅が散らばっていました。一部かなりかみ砕かれたような跡もあります。鳥類による捕食ではないかもしれません。

キボシマルウンカの成虫がいました。これの幼虫は独特の形をしていて面白いのですが、探してもいませんでした。

これはカメムシの幼虫ですが、名前がわかりません。赤い芽が特徴的です。


ボロギクの茎にスケバハゴロモが、ワンサカといました。

ストロボオフ。

ストロボオン。


Photos 2022-08-05

2022年7月30日土曜日

萩の花の周りで:Around a Japanese bush clover

公園の萩(おそらくミヤギノハギ)の花に昆虫たちが吸蜜に訪れています。人間が酷暑にあえいで、熱中症アラートが発出される中、暑さにめげない虫たちの元気さは驚くべきもの。どこに秘密があるのでしょうか。

アオスジハナバチです。小さいながらも、元気元気!


オオミノガは隠れ蓑の中。

ドウガネブイブイも葉っぱ狙いです。

銅色のコバチです。その名もアカガネハナバチだと思います。


ヤマトシジミ。このような小さなチョウが、熱波の中で干上がらずに飛んでいることが奇跡に思えます。

トモンハナバチも一匹だけ見かけましたが、ホバリングしながらテリを張るように巡回していて、なかなか吸蜜しません。交尾の相手を探しているのでしょうか。今年は数が少ないです。

再びアオスジハナバチ。

Photos 2022-07-29

2021年8月31日火曜日

オオミノガ幼虫

This is the larva of the giant bagworm moth that I have been observing since the other day. On this particular day, the larva cut off a large leaf of an elm tree and added it to its case. As you can see in the picture, the larva is not only attaching the tip of the leaf to the case, but also the entire leaf. How can a larva that is always timid and does not show its face easily and hides in the case at the slightest stimulus be able to put such a big leaf on the case? It is a wonder.

先日来観察を続けているオオミノガの幼虫です。この日は食樹のアキニレの葉を一枚切り取って簑に加えていました。写真で見てもわかるように、先端だけを簑に付けているのではなく、葉の全体を簑に付けています。日頃から臆病でなかなか顔を出さず、少しの刺激ですぐに簑に隠れてしまう幼虫が、どのようにしたらこのような大きな葉を簑に付けることができるのでしょうか。不思議です。

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秋楡の葉を簑に付けたオオミノガの幼虫です。葉がまだ青いので、つい最近漬けた者と思われます。

葉は上から下までしっかりと簑に付いています。どのような方法で付けるのでしょうか。夜のうちによほど身を乗り出して行うのでしょうか。不思議です。


2021-08-21 撮影


2021年8月21日土曜日

ミノムシ(オオミノガの幼虫)

オオミノガの幼虫と思われるミノムシです。オオミノガの幼虫は2年半前に松尾橋の近くで多数を発見し、数多の幼虫の発生を確認しました。昨年もかなりな数の発生を見たのですが、今年はその場所に全く発生を見ませんでした。残念です。

しかしながら、一時絶滅かと言われたオオミノガも、少しずつ個体数を増やしているようで、ところどころにその姿を見ることがあります。

下の写真は河川敷のアキニレに隠れている個体です。10日ほど観察しているのですが、今日初めて顔を出し、生きている個体であることがわかりました。

ゆったりもっさりした動きのミノムシは、見ていると、あくせく立ち働くことの価値観を見直させてくれます。あるいは、ミノムシをじっくり眺める時間を取ることの大切さを教えてくれているのかもしれません。

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初めて顔を出して、動いてくれました。

しがしがとアキニレの葉を食べ始めました。

枝と簑をつなぐのは、簑を枝に固定していた簑の一部。上部です。これを命綱にして葉を食べています。

ひとしきり食べた跡は、簑の入口を補強することに余念がありませんでした。

2021-08-18 撮影

2020年12月28日月曜日

オオミノガは年1化か?

 近所のアカメガシワで観察しているオオミノガですが、初夏に孵化して以来大幅に数を減らし、越冬体制に入ることができたのは十数匹のようです。これはこの春発見したときの簑の数より少なく、自然界での生存の厳しさを痛感しています。

そのオオミノガを先日観察していると、奇妙なことに気づきました。12月18日のことです。越冬体制に入ったはずの蓑から羽化しているものがあるのです。蓑の末端部からサナギの殻が顔を出しています。羽化するのはオスですからオスの羽化です。雌がどうなっているのかはわかりません。

正確にいつ頃羽化したのかはわかりません。いろいろと調べてもオオミノガは年1化との記載しかないので、おそらくは晩秋の陽気に浮かれて羽化してしまったのではないかと推測しますが、本当のところはどうなのでしょうか。

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羽化したオオミノガの抜け殻です。

上記のものとこれと2個体ありました。

別なアングルからの写真です。

その他の個体は無事に冬越しの体制を迎えているようですが、羽化して外に出てこない雌の個体がどうなっているのかまではわかりません。




とりあえずは来春の羽化を待ちつつ、無事の冬越しを祈るしかありません。

2020.12.18.撮影
2020.12.26.記述





2020年8月3日月曜日

ミノムシ(その後)

Thriving bagworms revisited

ミノムシを最後に観察してから雨にたたられ、10日ぶりの観察です。ずいぶん大きくなっていて、驚きました。もうすでに親のミノムシくらいの大きさがあるように思います。

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ワサワサブラブラとぶら下がっています。

形も大きさも様々ですが、すべてオオミノガの幼虫です。



こちらの個体はアカメガシワから落ちてエノキを食樹に決めたようです。

再びアカメガシワ。

小枝が先端でつながっていますが、やがてこれを蓑にぴっちりくっつけるのでしょうね。体が蓑から大きく出なければ出来ないと思うのですが、どうやるのでしょうか。

なかなか元気そうなミノムシたちでした。

今日は夕方の観察で時間がありませんでしたので、次回はゆっくりと観察したいと思います。

2020.08.02.撮影
2020.08.02.記述


2020年7月28日火曜日

ミノムシの成長

Thriving bagworms

日本人はミノムシが好きだ、というのは私の思い込みでしょうか。しかし、昭和の時代に生まれた日本人で極端な虫嫌いでなければ、ミノムシで遊んだ記憶が、おそらくあると思います。相手は大きなオオミノガのミノムシ。柿の木などに付いているものを取ってきて、蓑をはがして丸裸にし、新聞紙や毛糸などの切りくずの中に入れて、新しい蓑を作るのを観察したのではないでしょうか。

そのオオミノガも、1990年代には外来の寄生バエの犠牲になって、ずいぶん数を減らしました。環境省のレッドデータでは、宮崎県や徳島県では絶滅危惧I類になっています。個人的な観察でも数年前までは、京都市内でもほとんど見かけることはなかったように思います。そのオオミノガを近所のアカメガシワの木に今冬見つけて、継続観察しています。

6月末に孵化した幼虫は、現在蓑の長さ約3cmにまで成長しました。第三齢幼虫あたりかと思います。数は当初の数百匹から、60匹ほどに減りましたが、元気に動き回っています。木の伐採や、寄生バエの事を考えると、一部を他の場所に移動させるのが良いかも知れません。リスクの分散です。

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いかにもオオミノガらしく、小枝で蓑をびっしりと覆った個体です。

こちらはニトベミノガの幼虫のように、大きな葉をまとったもの。しかし、脱皮殻をつけていないので、やはりオオミノガの幼虫です。

蓑の形は、当然のことですが、1つとして同じものがありません。


これがmother treeのアカメガシワ。雌木です。ミノムシに葉を与えても、実りは豊かです。


再びミノムシの観察です。

顔を出して、移動中のものがいました。黒々として、元気そうです。

こちらも葉裏で移動中。

こちらは葉の主脈を残してお食事中。蓑の口が大きく開くのに驚きます。

この個体もそうです。

梅雨の長雨が終わった頃に他の木に一部を移してみようと思います。

2020.07.23.撮影
2020.07.27.記述


京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...