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2022年8月5日金曜日

雨後の夜:Evening after the rain

 久々に夕刻まとまった雨が降りました。夜半に敷地内を生きものチェックに出かけると、色々と現れています。乾燥した日々が続いたので、この湿り気を利用して出てきたようです。セミの幼虫の羽化、キリギリスの産卵の他に、ヤモリの餌取りなどです。

同時に色々な段階の羽化の様子が観察できます。すべてアブラゼミでした。クマゼミの羽化は一段落、ということでしょうか。




キリギリスの産卵です。草地にも産むのでしょうが、毎年アスファルトの裂け目にも産んでいます。

灯火に寄ってくる昆虫を狙うヤモリ。いかにもヤモリらしい姿勢です。

自宅庭にはカラスウリの花が咲いていました。今年は雄株だけ生えてきました。雌株がないのが残念です。

Photos 2022-08-03

2021年8月20日金曜日

カラスウリの花と実

カラスウリが青い実をつけています。今年、近くに樹上から成り下がるカラスウリが少なく、河川敷で地上に実をつけるカラスウリが目立ちます。カラスウリと言えば赤い実を思いますが、この時期では緑と薄緑の、いかにも「瓜」の模様で、ああ、これは瓜なんだな、と改めて思わせます。

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河川敷のカラスウリです。巻きひげを絡める木がないので、スイカのように地面に直接実をならしています。

模様もスイカ模様です。


赤い小さな実は、おそらく受粉できずに種のない実でしょう。これより大きくなることはありません。

これが雌花。今夜咲きます。

おそらく昨日咲いた雌花です。

2021-08-16 撮影


2020年7月26日日曜日

カラスウリの花

 Flowering of Japanese snake gourd
今年もカラスウリの花の季節になりました。河川敷のそこここに、カラスウリの蔓と花殻を見ます。カラスウリは、日没後に開花し、明け方にはしぼんでしまいます。日中に見ることができるのは、蕾と花殻だけです。

桂川近辺で見られるカラスウリの仲間としては、カラスウリとキカラスウリがあり、前者は冬に地上部が枯れ、塊根で冬を越しますが、後者は地上部が一部枯れずに残る多年生草本です。これも大きな塊根を作りそこに養分を蓄えて冬を越します。

キカラスウリは『京都府レッドデータブック2015』では、「要注目種」となっています。「人里近くにはえるが、府内ではまれである。」「雌雄異株であり、維持には一定の個体数が必要である。」を理由としています。

キカラスウリは、数年からおそらく10年以上生きると思われます。数年前の台風の際に樹齢80年ほどのムクノキの古木が倒れ、全体を覆うように成長したキカラスウリの古株も共に倒れて無残でした。何とか救えないかと手立てを尽くしたのですが、蔓が根元からねじるように引き裂かれて、ムクノキも処分されることになり、手の施しようがなく、残念でした。

その蔓は驚くほど太く、根元近くの部分で
直径は間違いなく8 cm以上ありました。さらに驚いたのはその蔓が、木本とは異なり、しなやかさを保っていたことです。ちょうどゾウの鼻に触るような暖かさと柔らかさを感じました。根元の土の中には大きく肥大した塊根が多数、蔓から引きちぎられて埋まっており、これも無残でした。塊根を幾つか持ち帰り植えてみたのですが、塊根そのものからの芽生えはありませんでした。

さて、カラスウリに話を戻しますが、子供の頃、家の柿の木にこのカラスウリが一株絡んで、夏になると毎晩花を咲かせました。秋になると赤い実を見たと記憶していますので、おそらく雌株だったのでしょう。

今でこそ、カラスウリの花の開花を観察するために、わざわざ出かけることもありますが、当時街灯もろくにない田舎町で、夜の闇にぼおっと浮かぶカラスウリの花は、子供心に何か亡霊を見るような気がして、薄気味悪く、夕方に花を確認するたびに、棒でたたいて落としていました。カラスウリにしてはさぞかし迷惑だったことでしょうね。

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ここは一面の雄花ばかりの群生です。カラスウリの蔓は、秋に地面に向かって伸び、地面に触れると根を出して新しい塊根を形成して栄養繁殖を行います。それで、雄株だけでも年を経ると数百の花を咲かせる大群落に成長します。雄花も雌花も萼筒がとても長いので、奥の蜜に口吻が届く、夜行性で大型のスズメガなどが受粉を媒介する送粉者となります。

この日はウリハムシの類(クロウリハムシ?)が花にアクセントを添えていました。

2020.07.23.撮影
2020.07.25.記述


2019年8月21日水曜日

カラスウリの花

カラスウリが盛んに開花しています。年によって場所が異なり、あまり大きな群落にならない年もありますが、今年は観察を続けているワンドの近くに、一望するだけで200は眼に入るほど咲いているだろう場所を見つけました。時期的なものなのでしょうか、なぜか雄花ばかりです。

カラスウリの花は夜開いて朝には閉じるはかない花です。雌雄異株の虫媒花ですので、花粉の媒介をスズメガなどの昆虫に依存します。果実は赤い卵形で、生け花の素材やドライフラワーとして人気が高く、中の種子は形が大黒様に似ているというので、お財布に入れておくと金運に恵まれるなどと言い、これもまた人気です。

幼い頃住んでいた家の柿の木にもカラスウリが絡んで育ち、この季節になると毎夜たくさんの花を咲かせていましたが、夜の闇に咲く白い花、しかも絹糸をまとい風に揺れるような花の姿は、幼心に何か幽霊を見るような気がして、ちょっと怖く、竹竿を持ち出して、花をたたき落としたものです。カラスウリにとっては迷惑だったことでしょう。

夜の川岸に出かけるのは勇気がいりますが、見事な群生を見てきました。



2019.08.17.撮影
2019.08.17.記述



池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...