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2020年7月2日木曜日

カメムシの孵化

観察を続けているマコモの林で、以前産み付けられていたカメムシの卵が孵化しました。幼虫の体色が異なりますが、いずれもキマダラカメムシではないかと思います。体色が異なるのは、孵化からの時間経過が原因だと思われます。

カメムシの仲間には、エサキモンキツノカメムシのように、産卵した後に孵化するまで卵を守る種類もいますが、大方は産みっぱなしです。ただ、卵を整然とそろえて産むこと、一斉に孵化すること、生まれた幼虫は若齢のうちはなぜか集団で過ごすことが特徴的です。

カメムシの一斉孵化については、京都大学の研究チームが、震動によって短時間の間に一斉孵化すること、また推察されるその理由を研究発表しています。
https://www.youtube.com/watch?v=MKdY6oZg980
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/2659

カメムシの幼虫が集団でいることのメリットについては複数の論文があり、京大の昆虫生態学研究室の論文によれば、「集団で生活した場合に生存率が増大し、発育が促進されという、いわゆる集合効果が存在する」こと、および「ナミテントウなどの捕食者に攻撃されると、攻撃された個体から放出された臭気が警報フェロモンとして作用し、集団の他個体はエスケープできることが分かった」とあります。

少々コミカルでかわいらしくもあるカメムシの幼虫の行動にも、いろいろと深い理由があるようですね。

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こちらが赤っぽいカメムシです。

 こちらが黄色っぽいものですが、おそらく同じ種類かと思います。

2020.06.28.撮影
2020.07.01.記述




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買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...