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2019年12月4日水曜日

センダングサのヒミツ

センダングサは日本全国どこにでもある植物です。夏の終わりの花期まではあまり目立つ花ではありませんが、秋の気配が感じられる頃から黄色い花を咲かせます。黄色や白の花弁を広げるものもあります。

桂川近辺では、センダングサ、コセンダングサ、コシロノセンダングサ、アメリカセンダングサなどを見ます。花はそこそこ可愛らしく、昆虫たちの蜜源としては貴重ですが、花が終わり果実ができると、これがとてつもなく厄介者。「ひっつき虫」の代表格です。

細かいトゲの生えた果実を、花火のように球形に広げて、人が通るのをを待ちます。衣服がいったん触れると、トゲが衣服の繊維に引っかかり、即座に剣山状態に。衣服でなくとも靴紐や鞄の止め紐にもびっしりとまとわりつくこともあります。体験された方も多いでしょう。

何がこのような効率の良い「ひっつき方」をさせるのかと、じっくり観察してみました。

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センダングサの果実です。待ち構えています。

拡大します。

さらに拡大。約1センチの果実の先端に2つあるいは3つの冠毛が生えています。

さらに拡大。冠毛には下向きに鋭い刺が生えています。一方で果実の方には逆方向、上向きの刺があります。

つまり、双方向に刺が生えているというのが特徴です。

別な果実を見てもまたしかり。

まるで銛のような鋭さです。これでは、どの方向からでも触れたものに「ひっつく」ことができます。いつ、どのようにこのような仕組みを発達させたのでしょうか。

2019.11.24.撮影
2019.12.01.記述


2018年3月18日日曜日

散歩道から

昨日春は紅葉と落ち葉の季節と書きましたが、メマツヨイグサのロゼットもこの時期の紅葉が美しいものです。地面にへばりつくように身を伏せて冬を堪え忍び、踏まれて葉がぼろぼろになっても、春の訪れとともに身をもたげる強さに感心します。スイバやギシギシの葉の紅葉もこの時期美しい。


一般に枯れた草木には人の関心が向かないようですが、役目を終えた茎や葉や花殻を見て、植物を同定するのもなかなか楽しいです。図鑑には枯れた草木が掲載されていませんので、夏の記憶を頼りに見つけることになります。

オトコエシです。

ご存じ、センダングサ。ただし細かいことはもう少し調べないとはっきりしません。

コマツナギの実の鞘。昨年の記憶を頼りにやっと見つけました。

オギのようです。穂がすっかり風に洗われて、スリムになっています。

コマツナギが芽吹いていました。


サクラのつぼみも膨らんできました。

これはヤマグワです。

センダンの芽がぷっくりとふくれてきました。

高知や東京ではサクラ開花だそうですが、京都はもう少し、というところです。明日から4日ほどは雨模様の予報です。

by harusan


2018年2月25日日曜日

松尾橋から嵐山へ

松尾橋から嵐山亀山公園まで散策しました。雨の予報でしたが、暖かい薄曇りの天気で、散策日和となりました。河原にはオオジュリン、カワラヒワ、アオジなどが姿を見せ、岸辺にはネコヤナギが花芽を膨らませています。春に向かって自然が目覚めているのがよくわかりました。

ネコヤナギの花がすっかり膨らんで、暖かそう...

咲き始めています。

フラサバソウも咲いていました。ちなみに「フラサバ」は、フランスの植物学者であるアドリアン・ルネ・フランシェと、ルドヴィク・サバティエの名前を組み合わせたものです。オオイヌノフグリよりも花が小さく、葉や茎に毛が多いのが特徴です。


 河原のあちこちでロゼッタが成長しています。
セイヨウカラシナです。これは砂地に生えたかなり小さなロゼッタ。

タネツケバナはすでに花を咲かせています。「タネツケ」は稲の種籾(もみ)を水につけることから来ています。籾を水につけるのは芽出しをするため。昔の苗作りは、保温折衷苗代で行われ、そこに蒔く籾はあらかじめ水につけて芽出しをしました。

オオマツヨイグサ(?)です

ヨモギも根元から芽生え始めています

ヤエムグラも目覚めています。


早春の造形です

センダングサ

サルノコシカケの仲間


フラサバソウとオナモミのブローチです。



by harusan





池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...