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2021年2月23日火曜日

朽ち木

公園に朽ちた桜の切り株があります。樹皮がはがれ、柔らかな木部がそぎ落とされ、硬い部分のみが残っています。水はけの良い場所なので、完全に腐食することもなく、白くさらされた切り株と根が様々な模様を見せています。岩だらけのこの場所に苦労して根を張ったのでしょう。曲がりくねった力強い筋がそのことを物語っています。幾度も伸ばした枝はその度ごとに伐採されたのでしょう。いくつもの空洞がその証拠です。

古株に面相を読むのは人の恣意ですが、年を経て明らかになったこの樹木の本来の姿は、年老いてあらゆる属性と虚飾を失って本来の性を見せた人間にもなぞらえることができるかもしれませんね。

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2020.02.21.撮影

2020年4月24日金曜日

桜と雀

この季節になるとスズメが桜の木を頻繁に訪れます。春先桜の頃は蜜を求めてでしたが、新緑のこの季節はもっぱら青虫目当てです。

今日はコムクドリが来ているという知らせを受けて桜並木に出かけたのですが、それより先にスズメの一群が盛んに桜の木で青虫(おそらく尺取り虫の類)を狩る様子を観察していました。コムクドリは声だけ聞いたのですが、姿ははっきりと見ていません。

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スズメには珍しくホバリングしながら獲物を探します。

細い枝に乗って探ります。

青虫を見つけました。

しっかりくわえています。子育てのこの時期、タンパク源になる青虫など昆虫類を好んで食べます、というか、ヒナのために持ち帰ります。

ご覧の通り、桜の新芽はぼろぼろです。青虫ばかりでなく、コムクドリやムクドリも木の葉を食べます。Giving Treeの1つです。

2020.04.20.撮影
2020.04.20.記述

2020年3月28日土曜日

花の季節:菜の花と桜

この週末はコロナウイルス感染予防で全国的に外出を自粛するようにとの通達が出ています。特に首都圏では感染爆発が起こるのではないかと戦々恐々。幸い(かどうか)に週末の天気は積雪も予想される大荒れのようですので、押して花見に出かけようとする人も少ないのではないでしょうか。

自宅近くでは今年は暖冬にもかかわらずセイヨウカラシナの育ちがゆっくりめで、ソメイヨシノの開花がそれに追いつき、週末から週明けにかけては菜の花と桜のコントラストが楽しめそうです。また、南向きの堤防の法面ではハマダイコンが花盛りで、サクラ、菜の花、ハマダイコンとピンク、黄色、白の3色のカーテンが楽しめそうです。

昨日撮影ポイントを探してきましたので、ちょっとプレビューです。

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桜並木を見たところです。今年はクリーン大作戦が中止になったので、川はゴミが多く、心が痛みます。花ばかりを愛でずに、川の流れの美しさを愛でることのできる日が来るといいのですが。

 ちょっとハイキーで写したセイヨウカラシナです。花に限らず植物は露出オーバー気味が幻想的な雰囲気になって、いい感じに撮れることがあります。

これはハマダイコン。群生しているので、絞り込んで圧縮効果を狙いたいのですが、100ミリレンズなのとかなりの曇天で手前にしか焦点が合っていません。

距離を置くと白に見えますが、近くで見ると紫から白に変化するグラデーションがとてもきれいです。

余りたくさん生えているので、野草として食べることができないかと検索すると、種、葉、根とみな食べられるそうです。一度チャレンジしてみたいです。

ハマダイコン(浜大根)とは?
https://kurashi-no.jp/I0030381

2020.03.26.撮影
2020.03.27.記述



2018年3月19日月曜日

小林路子:菌類画の世界

小林路子:菌類画の世界の紹介パンフレットをいただいた。3月25日まで、美術館「えき」KYOTOで開催中だそうだ。A4版のパンフレットに掲載されている図版だけでも十分に美しいので、原画はさぞかし素晴らしいだろうと思う。

以前英国に滞在していた頃、図鑑をシリーズで買い求めたが、挿絵画家が複数いるにもかかわらず、挿絵の構図やトーンが複数の作者を感じさせないほど統一されていた。挿絵画家は一種の職人であり、個性を前面に出さないのが伝統なのだろうかと思った。

小林氏の絵をほかの菌類画と比較したわけではないが、自然光の下でできる影がなく、あくまでも精緻でボケのない絵は、キノコの湿り気がなく、香りも感じさせない。生きたままドライにしたような乾燥感がある。生身のキノコを感じさせないのが、この作家が広く受け入れられる理由なのかもしれない。

今日は一日ぐずついた小雨の日。にもかかわらずサクラのつぼみは確実にふくれている。銀杏の木の芽も膨らんできたので、写真を掲載しておきます。

サクラです。花びらのピンクが見えてきました。

銀杏です。昨年の葉痕がまだはっきりと残っています。



2018年3月18日日曜日

散歩道から

昨日春は紅葉と落ち葉の季節と書きましたが、メマツヨイグサのロゼットもこの時期の紅葉が美しいものです。地面にへばりつくように身を伏せて冬を堪え忍び、踏まれて葉がぼろぼろになっても、春の訪れとともに身をもたげる強さに感心します。スイバやギシギシの葉の紅葉もこの時期美しい。


一般に枯れた草木には人の関心が向かないようですが、役目を終えた茎や葉や花殻を見て、植物を同定するのもなかなか楽しいです。図鑑には枯れた草木が掲載されていませんので、夏の記憶を頼りに見つけることになります。

オトコエシです。

ご存じ、センダングサ。ただし細かいことはもう少し調べないとはっきりしません。

コマツナギの実の鞘。昨年の記憶を頼りにやっと見つけました。

オギのようです。穂がすっかり風に洗われて、スリムになっています。

コマツナギが芽吹いていました。


サクラのつぼみも膨らんできました。

これはヤマグワです。

センダンの芽がぷっくりとふくれてきました。

高知や東京ではサクラ開花だそうですが、京都はもう少し、というところです。明日から4日ほどは雨模様の予報です。

by harusan


2018年3月15日木曜日

京都御苑散策

仕事の前に家の周囲を、仕事の後で京都御苑を散策しました。昨日来気温が高いので、ソメイヨシノのつぼみもかなり膨らんできました。御苑のしだれ桜は、上の方から咲き始めています。木蓮の花も咲き始めて、いよいよ春爛漫の様子です。

家のそばのソメイヨシノです。

アカカタバミかと思っていたのですが、緑になりつつあります。
冬の間だけ赤かったのでしょうか。

メノマンネングサでしょうか。

ここからよくわからなくなります。ノゲシ


セイヨウタンポポのようです。

スミレががんばって咲いています。
 ウラジロチチコグサでしょうか。
 キュウリグサでしょうか。
 ギシギシでしょうか。

セイヨウタンポポのようです。

アレチノギクでしょうか。


ギシギシでしょうか。

オランダミミナグサ?

ふたたびウラジロチチコグサ。 


オニタビラコのようです。

オニノゲシでしょうか?



中央はオニタビラコ、右はウラジロチチコグサ。

カタバミです。まだ赤い色をしています。

ウラジロチチコグサでしょうね。

アレチノギクでしょうか。


これもアレチノギクでしょうか。

オニタビラコですね。

これもそうです。春になると葉が緑になってきます。

山桑です。


ユキノシタです。


サンシュユです。


ボケの花。




再びサンシュユ。



オウバイ(黄梅)です。

ツワブキの花殻です。


ふたたびオウバイ。

 ユキノシタ。


京都御苑のしだれ桜です。咲きました。今週末から1週間が見頃でしょう。









桃園の桃も咲き始めました。



梅園はまさに春爛漫です。






モクレンも咲き始めています。


つぼみが開く様子を並べてみました。






カエデの芽です。


松の花芽です。中央上向きが雌花。2つ丸いものが見えるのが、昨年受粉した雌花。2年かけて松ぼっくりになります。中央の雌花の先端が膨らんでいるのは、雌花でしょう。

by harusan


京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...