以前英国に滞在していた頃、図鑑をシリーズで買い求めたが、挿絵画家が複数いるにもかかわらず、挿絵の構図やトーンが複数の作者を感じさせないほど統一されていた。挿絵画家は一種の職人であり、個性を前面に出さないのが伝統なのだろうかと思った。
小林氏の絵をほかの菌類画と比較したわけではないが、自然光の下でできる影がなく、あくまでも精緻でボケのない絵は、キノコの湿り気がなく、香りも感じさせない。生きたままドライにしたような乾燥感がある。生身のキノコを感じさせないのが、この作家が広く受け入れられる理由なのかもしれない。
今日は一日ぐずついた小雨の日。にもかかわらずサクラのつぼみは確実にふくれている。銀杏の木の芽も膨らんできたので、写真を掲載しておきます。
サクラです。花びらのピンクが見えてきました。
銀杏です。昨年の葉痕がまだはっきりと残っています。
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