冬から観察を続けているガヤドリナガミツブタケです。
2022年7月9日土曜日
谷筋の昆虫と粘菌など:Insects and slime molds in the nearby valley
先週来湿気の多い日が続いているので、粘菌など出ているだろうと、西山の谷筋を歩きました。
このところの温度と湿度で、ストローマに「ツブ(子嚢殻)」ができてきました。ツブタケの面目躍如です。
ムラサキシキブの葉にはカシルリオトシブミが。極小のオトシブミですが、美しいです。
粘菌らしい子実体がありました。名前は後で調べます。
2022年7月6日水曜日
カメの卵と冬虫夏草:turtle eggs and a moth fungus
井堰にアユの遡上が続いているかどうかを見に行きましたが、ほとんど姿を認めることができませんでした。それでも時折魚影が見えたり、サギ類が魚道に陣取っているところを見ると、名残の遡上が続いているのかもしれません。
様子からして、卵はどうやら亀の卵、数からしてミシシッピアカミミガメのように思えます。穴については、卵から孵化した子亀が作ったにしては大きく深いので、おそらくはイタチかテンのような動物によるものではないかと推測します。
河原にはそれ以上見るものが見つかりませんでしたので、支流の谷筋を探ってみました。冬から観察を続けている、ガヤドリナガミツブタケの「ツブ=子嚢殻」が成長するのが今の季節らしいので、見に行ったわけです。
確かに微妙ですが、春の頃よりは成長しているようです。今年の空梅雨で、乾燥しているので、あまり大きく成長しないのかもしれません。その後台風の影響でかなりの降雨があったので、再度確認に出かけようと思います。
タイワンアリタケの方は、成長・生育に関しては全く変化なし、というか、子実体が風化して取れてきているものもあります。
先日来砂を掘り返した場所に亀の卵とおぼしきものが散乱しています。下の写真のように穴が掘ってあり、その近くに卵の殻が散乱しています。
Photos 2022-07-01
2022年6月14日火曜日
西山谷筋探訪:Walking into the small valley in the western Kyoto region
西山の谷筋を歩いてみました。ここにはレッドデータで絶滅が危惧されるというカヤランやクモランが時々枝ごと落ちていることがあり、この日もクモランをいくつか拾いました。中にはつぼみを付けているものもあるようです。この地域のクモランの密度はかなり高いようですが、樹上にあるために、生育状況が確認できず、そのためにレッドデータへの記載になったような気がします。
クモランです。中央部に昨年の開花の跡が見られ、新しいつぼみの形成も見られるようです。
クロホシテントウゴミムシダマシです。極小ですが、実に美しい甲虫です。
Photos 2022-06-12
2022年3月7日月曜日
冬虫夏草:ガヤドリナガミツブタケ:Parasitic mushrooms: Akanthomyces tuberculatus
これもまた冬虫夏草の一種です。ガヤドリナガミツブタケ(蛾寄生長実粒茸)。ヨトウガの一種に寄生しているようです。ネットの情報によれば6月頃に「子嚢殻」(ツブ)ができるとのこと。継続観察していきたいと思います。以下のリンクに解説があります。
★Akanthomyces tuberculatus (ガヤドリナガミノツブタケ)
Photos 2022-03-05
2022年2月18日金曜日
冬のキノコいろいろ:Winter Mushrooms
先日の例会では、あまり多くはありませんでしたが、いくつかの印象的なキノコに出会うことができました。
At our recent field meeting, we encountered a few impressive mushrooms, though not many.
*****
エノキタケのようです。スーパーマーケットで売っている軟化栽培されたものと同じキノコとは思えませんね。
Photos 2022-02-15
登録:
投稿 (Atom)
京北の林内探索
京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...
-
One week ago, Macroglossum pyrrhosticta , or burnt-spot hummingbird hawkmoth, which I had been breeding, pupated. The egg was laid on Septe...
-
拾って来たアベマキとクヌギの実から、イモムシが沢山出てきました。入れてあったスーパー袋を破ってリビングの床に這い回り、ちょっと大変。これまではつまんで外にぽいと捨てていましたが、じっくり観察を試みました。 ***** ずんぐりむっくりで可愛らしい幼虫です。クヌギの実から...
-
京都の河原で気軽に化石が拾えるとは知りませんでした。化石の名前はコノドント。長さ0.5ミリから1ミリ程度の、原始的な動物の歯の化石です。珪質頁岩(けいしつけつがん)という、泥岩の一種に含まれます。京都市内を流れる桂川の河原で珪質頁岩が見つかれば、ほぼ70%以上の確率(経験からの推...