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2019年10月27日日曜日

観察記録:ジュズダマの実る季節

Job' tears, Coix lacryma-jobi, belongs to the grass family, like rice or wheat. It is a perennial plant native to Sough-Eastern Asia and commonly seen in Japan near the rivers and lakes. In Japan, its use has been mostly medicinal, but it was also used to fill a small cloth sachet to make beanbags to toss for a game. In some regions of Asia, it is used for ornament, sewing the seeds on the cloth or threading the seeds to make necklaces or bracelets. There is a wider variety of species in those regions and I had a chance to glance at the splendid collection of Lacryma-jobi decorations last year. Here are some of the samples.

水辺にジュズダマが実る季節になりました。日本で見るジュズダマは、学名Coix lacryma-jobi、英名Job's tears(ヨブの涙)で、学名そのものが「ヨブの涙」を意味しているため、俗名が先か学名が先かよく分かりません。名前はもちろん聖書の「ヨブ記」に基づいています。

日本では、自然状態でこの一種しか生育していないようですが、インドや東南アジア諸国では、細長いもの、丸いものなど、いくつかの種類があるようです。学名で「var.云々」と記載されているものがそのようですが、生体の画像がなかなか見つかりません。

ジュズダマは、穀物として利用されることもありますが、実を煎じて薬とします。また、東南アジア諸国の人々は、ちょうどビーズ玉で布を飾るように、布に縫い付けたり、レースに編み込んだりして、オーナメントとしても利用します。

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昨年末、植物の研究で高名な方のコレクションを見せていただく機会がありました。このバッグは素晴らしい傑作です。多くの種類のジュズダマを使っていますが、特に細長いものがとても珍しい。

こちらはブレスレット。

他の実と組み合わせたネックレス。

太めのブレスレットでしょうか。3種のジュズダマが見事に使い分けられています。

こちらは赤い実などと組み合わせたネックレス。

開花期の様子については、以前にも書きました(8月3日)ので、現在秋になって実が成熟した様子をポストしておきます。

黒い実は成熟したもの。黄色はこれから成熟するもの。手前の灰色のものは受粉できずに枯れていくものです。

成熟した黒い実は、触れるだけで、ポロリと地上に落ちます。

 雄花穂を付けたままで成熟しているものもあります。
アクセサリは2018.12.16.撮影
ジュズダマは2019.10.17.撮影
2019.10.26.記述




2019年8月3日土曜日

散歩の途中に

日中が余りにも暑いので、夕方5時頃から散歩に出かけました目についたものを以下に。

 先般紹介したキイロテントウです。先般のものと同一個体かどうかは分かりません。胸の一部が透明なクチクラ質の甲に覆われているようです。よく見えませんが、背中の甲の部分もそうかもしれません。

 ジュズダマが花を咲かせていました。穂の上部から下へ向かって開花していきます。

「数珠」になる部分は、総苞葉が変化したもの(苞葉鞘)で、その中に雌小穂、それを貫いて雄小穂群が伸びています。写真では雌花の柱頭が顔を出していますが、半分枯れています。

別な雌花の柱頭です、端が枯れ始めています。雌小穂は3つありますが、2つは不稔で1つのみが柱頭を伸ばします。

手前に伸びてきているのは雄花穂で、総苞葉の苞葉鞘を貫いて生えてきています。柱頭が枯れてから雄花が開花します。雌性先熟の植物です。

少し引いてみると、苞葉鞘を貫いて生えている雄花穂の様子がよく分かります。

雄花穂は単独でも生えてきます。そのような雄花穂の方が開花が早いようです。

右手前が単独で伸び、開花した雄花穂。後方中央は柱頭が枯れた雌花穂と、まだ開花していない雄花穂。

雄花穂単独の方が開花しています。

これもそうです。

さて、上に目をやるとオニグルミがほぼ実っていました。あと1ヶ月ほどで自然落下するでしょう。

今年も良い実りです。

オニグルミの枝に毛虫が集団で巣をかけています。トサカフトメイガの幼虫です。先日紹介した狩りバチたちがこれらを狩って生態系のバランスを保ってくれているわけです。

数十匹いる虫たちが一斉にそろって身を震わせるのに驚きました。フラッシュのようです。どのようにしてシンクロするのかはよく分かりません。1匹が発する警戒震動を増幅させているようです。

先般草刈りされたアカネはまだ咲きません。

こちらも。

河原では1月以来観察を続けてきたジャケツイバラの実が熟して鞘がはじけていました。

側面にまで切れ込みがあるのが特徴です。この後、鞘は開口部を上にして徐々に開いていきます。種をこぼれやすくする工夫でしょうか。

勢いの良い枝からは脇芽が顔を出しています。この、ド、シ、ラ、ソのような脇芽の生え方がジャケツイバラの特徴です。

それにしても鋭い刺です。

最先端の葉柄(葉は虫害(?)でなくなっていました)に至るまで、徹頭徹尾武装しています。いったん絡みつかれて身を引こうとするとさらに食い込むので、むしろさらに近づいて刺を外して、そっと刺を避けてから身を引くようにしないといけません。

これらの鞘を入手するのにもかなり苦労しました。
2019.08.01.撮影
2019.08.01.記述




池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...