水辺にジュズダマが実る季節になりました。日本で見るジュズダマは、学名Coix lacryma-jobi、英名Job's tears(ヨブの涙)で、学名そのものが「ヨブの涙」を意味しているため、俗名が先か学名が先かよく分かりません。名前はもちろん聖書の「ヨブ記」に基づいています。
日本では、自然状態でこの一種しか生育していないようですが、インドや東南アジア諸国では、細長いもの、丸いものなど、いくつかの種類があるようです。学名で「var.云々」と記載されているものがそのようですが、生体の画像がなかなか見つかりません。
ジュズダマは、穀物として利用されることもありますが、実を煎じて薬とします。また、東南アジア諸国の人々は、ちょうどビーズ玉で布を飾るように、布に縫い付けたり、レースに編み込んだりして、オーナメントとしても利用します。
*****
昨年末、植物の研究で高名な方のコレクションを見せていただく機会がありました。このバッグは素晴らしい傑作です。多くの種類のジュズダマを使っていますが、特に細長いものがとても珍しい。
こちらはブレスレット。
他の実と組み合わせたネックレス。
太めのブレスレットでしょうか。3種のジュズダマが見事に使い分けられています。
こちらは赤い実などと組み合わせたネックレス。
開花期の様子については、以前にも書きました(8月3日)ので、現在秋になって実が成熟した様子をポストしておきます。
黒い実は成熟したもの。黄色はこれから成熟するもの。手前の灰色のものは受粉できずに枯れていくものです。
成熟した黒い実は、触れるだけで、ポロリと地上に落ちます。
アクセサリは2018.12.16.撮影
ジュズダマは2019.10.17.撮影
2019.10.26.記述
0 件のコメント:
コメントを投稿