自家菜園で野菜を作っておられる近所の方から、迫力満点のお客様を迎えました。エビガラスズメの蛹です。この方はニンジンについたキアゲハの幼虫を育てるなど、生きものにやさしい方ですので、オオスカシバの蛹を数匹お預けして、羽化を楽しんでいただきました。その「お返し」としていただいたのが、この蛹です。これまで育ててきたオオスカシバやホシホウジャクなどとは2ケタほど迫力のランクが上の蛹です。畑を鍬で耕していたところ、土の中から出てきたそうです。
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これがその蛹です。迫力のサイズです。ホシホウジャクとは少し異なりますが、やはり頭部の形が独特です。これも長い口吻を収めるための形だそうです。
計測すると、きっちり5 cmありました。手に持つとずっしりと重みがあります。
右側面です。写真を撮るために土を洗い流したので、口吻部分に水滴が残っています。
左側面です。琥珀細工のような、何かエジプトの棺の仮面を連想させるような、不思議な魅力があります。にっこり笑ったような目が印象的です。自然の造形は実に巧みです。
体側には幼虫時代のような、気門と思われる孔があります。他の蛹には見かけなかったように思います。
気がかりなのがこれ。いただいた方のご自宅のワンちゃんが、ひと噛みしてしまったそうで、尾部に傷があり体液がしみ出ています。乾燥した場所にしばらく置いて養生させようと思います。うまく治って羽化に支障がないと良いのですが。羽化は半年先のことになります。
今年の9月17日に、カラスウリに吸蜜しているエビガラスズメの写真を撮りました。ピンボケが多いですが、掲示しておきます。
口吻は実に長いです。夜行性で、カラスウリやマツヨイグサの蜜を求めます。
暗闇の中で、飛翔しながら花の中心に長い口吻を差し込むことができます。
2019.10.21.撮影
飛翔写真は2019.09.17.撮影
2019.10.25.記述
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