2019年10月26日土曜日

観察記録:エビガラスズメの蛹:迫力のお客様:虫に弱い人は閲覧注意

One of my neighbors gave me a chrysalis of an Agrius convolvuli, or the convolvulus hawk-moth. The Japanese name is Ebigarasuzume, literally, a sparrow moth with shrimp stripes. This is an exchange for four chrysalises of Cephonodes hylas, or Oosukashiba whose emergence from chrysalises to adult forms she enjoyed very much. It is fun to have a quid-pro-quo relationship exchanging live insects, especially when the species is indigenous and the caretakers are sure to release them later--instead of pinning them down as specimens. She found this chrysalis while she was tilling her kitchen garden. Her dog bit the tail, so it has a small scar on the tail. I hope it will not affect its health. I look forward to a fully grown adult coming out sometime in May next year.

自家菜園で野菜を作っておられる近所の方から、迫力満点のお客様を迎えました。エビガラスズメの蛹です。この方はニンジンについたキアゲハの幼虫を育てるなど、生きものにやさしい方ですので、オオスカシバの蛹を数匹お預けして、羽化を楽しんでいただきました。その「お返し」としていただいたのが、この蛹です。これまで育ててきたオオスカシバやホシホウジャクなどとは2ケタほど迫力のランクが上の蛹です。畑を鍬で耕していたところ、土の中から出てきたそうです。

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これがその蛹です。迫力のサイズです。ホシホウジャクとは少し異なりますが、やはり頭部の形が独特です。これも長い口吻を収めるための形だそうです。

計測すると、きっちり5 cmありました。手に持つとずっしりと重みがあります。

右側面です。写真を撮るために土を洗い流したので、口吻部分に水滴が残っています。

左側面です。琥珀細工のような、何かエジプトの棺の仮面を連想させるような、不思議な魅力があります。にっこり笑ったような目が印象的です。自然の造形は実に巧みです。

体側には幼虫時代のような、気門と思われる孔があります。他の蛹には見かけなかったように思います。

気がかりなのがこれ。いただいた方のご自宅のワンちゃんが、ひと噛みしてしまったそうで、尾部に傷があり体液がしみ出ています。乾燥した場所にしばらく置いて養生させようと思います。うまく治って羽化に支障がないと良いのですが。羽化は半年先のことになります。

今年の9月17日に、カラスウリに吸蜜しているエビガラスズメの写真を撮りました。ピンボケが多いですが、掲示しておきます。

口吻は実に長いです。夜行性で、カラスウリやマツヨイグサの蜜を求めます。

光を増幅する目なのでしょうね、ストロボの光を受けて目が光ります。

  大きな体ですが、羽ばたきは目にもとまらず、動きは敏捷です。


暗闇の中で、飛翔しながら花の中心に長い口吻を差し込むことができます。
2019.10.21.撮影
飛翔写真は2019.09.17.撮影
2019.10.25.記述




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