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2020年5月12日火曜日

アジサシが食べていたのは...

先般アジサシの来訪を紹介しましたが、何を食べていたのかについて考えてみました。特にカワゲラの類の可能性についてです。その後河川敷などを調べてみると、大型のカワゲラとしてはフタツメカワゲラが非常に多く、オオヤマカワゲラもしばしば見かけます。

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以下の写真ですが、かなり大型の虫です。最初トンボかと思いましたが、羽根が黒いようです。



これがオオヤマカワゲラ。頭から羽根の先まで約4~4.5 cmあります。おそらくこの付近では最大のカワゲラでしょう。

これはフタツメカワゲラ。体長は約3 cm。羽根が半透明で茶色っぽい色をしています。

オオヤマカワゲラほど羽の色の濃い大型の昆虫で、今の時期高空を飛翔できるものはなさそうなので、おそらくアジサシが補食していたのはオオヤマカワゲラかと思います。

一方でカゲロウの方は、この大きさですと、おそらくモンカゲロウでしょう。羽根の形や体との割合からして、亜成虫が飛翔しているところではないかと思います。

これがモンカゲロウの亜成虫。昨年は爆発的とまでは言いませんが、とても多かった。今年は例年より少なめだと思います。

こちらがモンカゲロウの成虫。一回り大きくなり、かつ羽がさらに伸びて、いかにも飛翔力がありそうです。


これ以上詳しい情報は得られませんので、何を食べているのかについては、あくまでも推測の域を出ません。それにしても、アジサシは優雅な飛翔を魅せてくれました。

2020.05.04. & 2020.05.07.撮影
2020.05.11.記述


2020年5月5日火曜日

アジサシ登場

今日は珍しいお客様がありました。アジサシです。1羽だけでしたが、渡りの途中で立ち寄ってくれたようです。夏に北半球北部で繁殖し、冬は南半球で越冬する鳥で、海辺で見られることはありますが、桂川では珍しいお客様です。水深のある海ではホバリングしながら魚影を探し、鋭いナイフのようにダイブして魚を捕ります。一度静岡県の掛川河口で見たときは、20羽ほどの群れで、太陽を背にホバリングして自らの影を隠し、海面に突き刺さるようにダイブしていました。

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桂川は水深が浅いため、主に羽虫を捕らえていたようです。連続撮影で羽虫を捕らえる姿を確認することができました。






 今の時期、ヒゲナガカワトビケラやモンカゲロウなどの大型の水生昆虫が羽化しています。かなり高い空中で捕食するのを見て、通常は水面近くを飛んでいたり、川岸の草木に止まっている様子しか確認できなかったこれらの羽虫が、意外に高いところを飛翔しているのに驚きました。

下の写真は、おそらくモンカゲロウを捕食する直前のアジサシです。捕食直前に尾を広げてスピードを緩めて姿勢を制御し、捕食した後は頭を下にして飲み込みます。

多くの場合はこのように水面すれすれを飛びながら、水に浮かぶ昆虫を補食していました。




それはそれは優雅な貴婦人(貴公子?)の舞いでした。再度の来訪を楽しみにしておきます。



2020.05.04.撮影
2020.05.04.記述





京北の林内探索

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