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2021年12月24日金曜日

ノブドウの葉痕と冬芽:Nobudou (Ampelopsis glandulosa var. heterophylla)

ノブドウが木本であることに気づいたのは今年になってからでした。太く逞しい巻きひげが、冬を貫く強い生命力を宿していることから気づきました。そのノブドウが葉を落とし蔓だけになっています。その葉痕の大きいこと。大きな葉を広げ夏の間にたっぷりと養分を作り、茎に蓄え、秋の到来と共に用済みの葉をきれいさっぱり捨て去る。潔さが見事です。

It wasn't until this year that I realized that the Nobudou (ampelopsis) is a woody plant. I noticed the plant has thick and strong curly tendrils (cirri) that gave it a strong life force to carry it through the winter. In the beginning of December, the plant has lost its leaves and is now just a vine. The leaf scars are huge. It spreads its large leaves, produces plenty of nutrients during the summer, stores them in the stems, and then discards the used leaves when autumn arrives. It's graceful determination is magnificent.

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Photos 2021-12-20

2021年5月30日日曜日

ノブドウ

ノブドウはブドウ科ノブドウ属の木本です。昨年まで草本と思い込んでいましたが、冬の間に逞しい巻きひげを観察する機会があり、また、竹林の孟宗竹の先端まで伸びる力を知り、木本であることに気づきました。

そのノブドウが新芽をぐ~んと伸ばしています。それが赤味を帯びていて、ノブドウが繁茂する河川敷は、赤茶色を帯びた色になっています。

野ブドウの花は同じブドウ科のヤブガラシとよく似ていて、蜜が豊富で、これからの季節には昆虫たちの貴重な蜜源になってくれることでしょう。

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2021-05-23 撮影

2021-05-22, 23 撮影

2021年5月7日金曜日

ジャケツイバラなど

松尾橋河川敷のジャケツイバラが見頃を迎えています。遠目には菜の花としか写らないので、それほど注意を払う人もいないようですが、本来的に山の植物を手にとって見ることができるこの場所は貴重です。

一昨年から継続観察していますが、河川敷もかなり草が生い茂ってきたので、来年あたりからは少し近づきにくくなるかもしれません。これまで撮りだめてきた写真を一度整理して、四季のジャケツイバラの姿を確認する必要があるようです。

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堤防道路から見ると、セイヨウカラシナの花とあまり変わらないように見えます。

近くに寄るとやはり目立ちます。


少しハイキー気味に撮影すると、まぶしいような黄金色の花弁の印象がよく現れます。

これも継続観察しているアカメガシワです。最初は馬面でしたが、最近叫んでいるような険しい顔つきになりました。

これも継続観察中のノブドウ。傍から見ると、ほとんど意味のない行為のように見えるでしょうが...

この巻きひげの力強さには、いつも感心します。「生きる!」という気迫すら感じます。

2021.05.06.撮影

2021年1月20日水曜日

ノブドウ

亀山公園の竹藪に、竹に伝って高く伸びていたつる性植物がなんなのか以前から悩んでいましたが、ノブドウであることを確認しました。5mほどの高所にある巻きひげの形、葉痕、茎の外観などからそうではないか、と思っていたところ、河川敷でノブドウを至近で観察する機会を得て確信しました。写真を振り返ると、黄葉した葉もノブドウのものです。

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黄葉した葉です。3裂してノブドウの特徴がよく出ています。



巻き付く対象物がしっかりしていると、太い巻きひげが、きれいにきっちり巻き付くのが特徴のようです。


河川敷のノブドウに上記と同様の巻きひげを確認しました。

がっしりと絡みつき、並々ならぬ力強さを感じます。

あるいは生きようとする強い意思というか...。

葉痕も亀山公園のものと同じです。

来年はこれがどのように芽吹くのかを観察してみたいですね。

2021.01.12.撮影
2021.01.19.記述






2019年11月1日金曜日

自然観察:松尾橋付近:秋景色:ノブドウの実り

It showered in the morning. After lunchtime, I strolled along the Katsura River from Matsuo-bashi bridge down to Kamino-bashi bridge. All creatures are getting ready for winter.

午前の雨が上がって、午後から松尾橋近辺を散策してみました。日一日と秋の色が濃くなります。

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ハッカが花をつけています。西洋種のミントと異なり、穏やかで爽やかな香りがします。

花も小さいですが、なかなか美しいです。

自転車のハンドルにハナアブが止まりました。変速機の表面を舐めてミネラルを補給しているのでしょう。

これが先般紹介したアカネの、本来の実の形。やがて黒い液果になります。先般のアカネツボミフクレフシによる虫えいとは、形がかなり異なりますね。

こちらはノブドウの実。直径約8ミリ~12ミリほど。虫えいで色が変わるといいますが、これらは通常に実って、色変わりしているようです。虫えいになると倍以上の大きさになります。

秋が深まるにつれて、ノブドウの実は美しく色づきます。紫色。

青みがかったもの。

白から、青、赤紫まで。

見ていてなかなか飽きません。

川原に降りると、咲き終わりのノゲイトウの花がキャンドルのように並んでいます。

一つ一つはこのような形です。わずかな蜜を求めてハムシなどが訪れています。

ヤナギタデ?が美しく紅葉しています。この季節、タデ科の植物の紅葉もなかなかのものです。
2019.10.29.撮影
2019.10.31.記述





池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...