ラベル ウバメガシ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ウバメガシ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2021年10月22日金曜日

ウバメガシの実

自然観察を本格的に始めるまでは、ウバメガシが住居の近くにあることに全く気づきませんでした。ウバメガシは、和歌山県など温暖な海岸線に多いカシノキの仲間で、良質の薪炭である、備長炭の原材料として有名です。強健な性質で、都市部での植栽にも耐えるため、公園や街路樹としてもよく用いられています。桂川沿いでは嵐山東公園に樹齢50年以上と思われる大木が散見します。

この木のドングリは、開花してから2年で実ります。したがって、写真のドングリは昨年開花したもの。今年咲いて、来年実る若い実は、枝先に小さく尖った針のように見えます。

Until I started observing nature in earnest, I was completely unaware of the presence of Ubamegashi (Quercus phillyraeoides) near my residence. The Ubamegashi is a member of the evergreen oak tree family, which is common along the warm coastline of Wakayama Prefecture, and is famous as a raw material for Binchotan, a high quality wood charcoal. It is also planted in parks and gardens and as a street tree because of its robust nature and ability to withstand urban environment. Along the Katsuragawa River, there are several old trees in Arashiyama Higashi Park that looks to be over 50 or 60 years old.

The acorns of this tree bear fruit two years after they bloom. Therefore, the acorns in the photo are those that bloomed last year. The young acorns that bloomed this year and will mature next year look like small, sharp needles at the tips of the branches.

*****



Photo 2021-10-10


2020年4月23日木曜日

ツマキチョウ(メス)

ツマキチョウのメスを確認しました。というか、双眼鏡と望遠レンズで眺めたという方が正確でしょう。天候を見計らって午後半ばに公園に出かけ、サルスベリの高い枝に止まったツマキチョウを見上げました。距離は5メートルほどあったでしょうか。少々の風が吹いても飛び立つ気配はなく、風見鶏のように止まったままです。羽裏の網目模様は、枝に止まると枯れ葉としか見えません。

そのほかヤマトシリアゲ、モンカゲロウなどを観察しました。いよいよ虫たちが、漢字そのもののように、蠢いています。

*****

ツマキチョウのメスです。曇天の夕刻で気温が下がり、夜を個々で過ごすことに決めたようです。

ヤマトシリアゲ。春型は黒い色をしています。秋型は飴色で、ベッコウシリアゲとも呼ばれます。これはオス。メスは腹部が太く、尾部のサソリのような反り返りがありません。


モンカゲロウ。これは亜成虫です。陽炎の仲間は亜成虫の形で水中から飛び立ち、草木に止まって最後の脱皮をして成虫になります。

アラカシの花です。垂れているのが尾花。

赤く丸い突起のようなものが雌花です。

拡大したところ。二股に分かれた柱頭は堅果にも残ります。

銀杏の尾花。

ナラガシワの花です。垂れているのは尾花。

これが雌花です。

ウバメガシワの花。

垂れているのが尾花で...

葉の間から覗いているのが、雌花です。

マコモが芽生えてきました。

こちらはキショウブ。美しい花を咲かせますが、日本の侵略的外来種ワースト100 指定種に指定されています。在来のアヤメ属との交雑が懸念されるということです。残念ですね。


2020.04.20.撮影
2020.04.20.記述


2020年4月13日月曜日

近所の草花

昼間に根を詰めた仕事があり、夕方になってやっと散歩の時間がとれました。しばらく歩いていなかった堤防道路を散策しました。

*****
ヒメコウゾの花が咲いていました。雌雄異株で、この木は雌木、花は雌花です。この付近では雄木雄花は見たことがありません。和紙の原料であるコウゾは、このヒメコウゾとカジノキの雑種とされます。実は桑に似ていますが、小さくオレンジ色、食べることができます。






ムクノキの芽です。黒く見えるのはアブラムシ。この時期新芽の写真を撮り、跡で見返すと、いろいろな虫や虫の活動の痕跡を見ることができます。

拡大します。

これはヤマグワの雌木の雌花。よく見ると...

 蛾の卵でしょうか、黄色く見えるものは卵塊です。

これは蕾。

トウカエデの花です。

こちらはウバメガシの新芽。


シラカシの新芽です。


ハナミズキの花芽。膨らんできました。

こちらは葉芽。

ハナミズキの花は、花びらに見えるものは実は花を守る総苞で、中の小さな花が花の本体です。

この花の中にも小さな生き物がいました。

これです。

トウカエデの花です。数十年家の傍に生えていましたが、今年はじめて観察しました。


サンシュユの花の跡です。これから実が大きくなるでしょう。

こちらはオオカナメモチの花。開花直前です。

2020.04.09.撮影
2020.04.11.記述




池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...