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2025年2月3日月曜日

川岸で

 本日2月3日は立春。寒さも少しはましになるかと思いきや、今週は今冬一番の寒波が襲来するとか。4日に国交省との、河川工事の取り付け道路の希少種の確認があるので、下見のために河川敷を歩きました。

川岸のネムノキにモズがはやにえを残していました。ジグモのようです。これまでいろいろなはやにえを見てきましたが、ジグモは初めてです。今年は河川敷の工事が多いせいか、はやにえの数もそれほど多くありません。

川辺の柳の木にはオオミノガの蓑がいくつかぶら下がっていました。一昨年は対岸のアカメガシワに100匹あまりの幼虫を見ましたが、すべて伐採されて、その後ほとんど姿を見ていませんでしたが、この数個体が命をつないでくれることを願います。

対岸の柳の木にはノスリの姿が。他の猛禽類に比べて柔和な顔つきをしています。

2025-02-02撮影




2025年1月8日水曜日

川沿いを歩く

昨年の11月から会のブログの投稿が忙しくて、こちらにはほとんど投稿できていませんでした。年が改まり、ちょっと反省。週末11日に予定されている例会の下見に出かけましたので、そのメモです。写真をアップロードしたら、ランダムに配置されました。並べ替えるのも邪魔くさいので、このままコメントを付けておきます。

川沿いのオニグルミの枯れ木にはエノキタケと思われるキノコが。スーパーで売っているのは促成栽培されたもので、本来はこのような色と形で出ます。


クズの葉痕は眠たげな顔。いろいろと悪さをする割には可愛げあり。

こちらは在来種のネナシカズラ。昨年は発生がとても多かった。宿主(アカメガシワか?)の樹皮についた寄生根の痕跡が痛々しい。

これはおそらくタヌキの「溜め糞」。銀杏の実がどっさり。くる度ごとに増えています。

別なアングルから。

河原で日光浴をするトビ。なぜか憎めない顔をしています。

水際で盛んに餌をあさるセグロセキレイ。小魚も食べます。

センダンの実を食べに来たヒヨドリ。

これが問題。河畔の竹林の竹にタイワンタケクマバチの営巣穴がたくさん空いていたので、割ってみたら、この様子。この節だけで4匹の成虫が春を待っています。この小さな竹林だけでおそらく数百匹が眠っているでしょう。

そんなことも知らず、川中ではホシハジロとキンクロハジロが。

弱った柳に生えている平茸。

こちらはキクイムシの作った迷路。ナスカの地上絵に似ていないこともないような。

水辺にはオオカマキリの卵鞘が。

2025-01-08

2024年5月8日水曜日

ナミガタチビタマムシ

新緑のムクノキに小さな虫を見つけました。ムクノキの葉の縁から葉を食べ進んでいます。手に取ろうとすると、ポロリと落ちてしまうので、写真に撮って調べると、ナミガタチビタマムシのようです。食樹はムクノキの葉。同じような姿をしたチビタマムシに、クズノチビタマムシがいます。これも今の時期に発生しており、先日観察しました。

これらの昆虫の名前が若干気になります。上記のタマムシでは「チビ」という部分。これが蔑称に当たるのかどうか。よく言及される「放送禁止用語一覧」は自主規制のためのリスト。特定の属性を持つ人々をおとしめるような表現であれば問題ですが、「チビ」の場合は使われる文脈によると思われます。昔懐かしい『ちび黒サンボ』は問題外としても、愛情を込めて「おチビちゃん」と近所の子を呼んだら、これは差別か?「この鉛筆、エライ、チビてるなあ」もダメなのか、と言うことになります。

差別的な表現を撤廃するということで、日本魚類学会は2007年に標準和名を変更しました。米昆虫学会は、「民族や人種に言及する名称や不安をかき立てる名称を禁止するとともに、特に侵襲外来種については特定の地域に言及する名称を非推奨とした。」とのこと。これによって、オオスズメバチの名称は、asian giant hornet から、northern giant hornet に変更されました。日本の昆虫の世界では、メクラカメムシやメクラアブという名称が、それぞれカスミカメムシとキンメアブに変更されたということです。日本の昆虫学会は、それ以外の昆虫の名前の変更には消極的なようですが、さて、今後どうなりますやら。

交尾個体が見つかりました。

2024-05-06

2024年5月6日月曜日

ニワハンミョウ

一昨日京北の林縁に遊びました。京都市内と異なり、やはり自然度が高い山中はいろいろと見るものがあって楽しいです。怒濤のようなインバウンドツーリストとも、ここでは無縁。ありがたいです。ウワミズザクラがちょうど花期を終えようとしているところなど、やはり市街とは異なる季節の流れだな、と感じます。

観察地への途中、ヒノキの林が切れる林道の日だまりに、ニワハンミョウが数匹動き回っていました。ハンミョウはよく観察したことがあるのですが、ニワハンミョウはあまりじっくり見たことがありません。近づくとハンミョウと同じように、飛び下がって「道案内」をするのですが、日だまりを好むのか、日陰に入る場所まで来ると、反転して日だまりに戻ります。

それでは、と砂利道に膝をついてカメラを構えると、しばらく躊躇していましたが、徐々に近づいてきました。立ち止まり、進み、立ち止まり、進み。「ダルマサンガコロンダ」ではありませんが、用心しながらも、こちらが特に危害を加える様子でもないとわかったのか、20~30cm近くに、さらにはカメラから10cmほどのところへ。

おいおい、これではフォーカスできないよ、と少し身じろぎして遠ざけると、しばらくしてまだ近くへ。「おとうちゃ~~ん」と慕われているような錯覚に陥ります。しかし、よく顔を見ると、う~~ん、これが息子だったら、ちょっとたじろぎますね。


2024-05-06



2024年2月11日日曜日

野鳥観察会下見

2月17日に野鳥観察会を依頼されているので、その下見に出かけました。出発点の公園から始めます。

ダンダラテントウでしょうか、かなり小さな個体です。

エノキの枝に、ゴマダラチョウの幼虫が縊れていました。病気でしょうか。

小川にはアオサギ。

コサギも熱心に獲物を狩っています。

マガモ、青首です。

こちらがメス。

ホオジロがさえずりを始めています。春ですね。

岸辺のヤナギにはツグミの姿が。今年は異常に少ないです。

上流彼方には、ヒドリガモとカイツブリ。

ハマシギ4羽が採餌中です。

捕らえたのは、トビケラの幼虫でしょうか。かなり大きいです。

こちらでも。

イカルチドリの姿も。

遠くに着地したケリです。要港に暖められた河原の石の陽炎で画像がぼやけます。

セグロセキレイ。

モズ。オスです。

帰り道、水際の柳にスズバチの巣がありました。

2024-02-10

2024年1月28日日曜日

自宅周りで

昨日に比べれば暖かい一日でしたが、腰の調子が思わしくないので、午前中はパソコンで会報の情報整理(これが腰に悪いのかもしれませんが)。あれこれデータをいじくって、これから先2年分(24ヶ月)あまりの編集計画の骨子を作りました。データを整理し始めて約2ヶ月。やっと納得でき、使いやすいデータになったと思います。

体を少々は動かす必要があるので、午後からは散歩ですが、脚が重い。自宅周辺を周回しておきました。

自宅庭のイヌノフグリです。開花し始めました。

オオイヌノフグリに比べると遙かに小さいですが、それゆえに清楚で可憐な感じがします。

保全花壇に回ると、ヒラタアブのサナギが、これはオオイヌノフグリの葉裏に付いていました。

保全花壇でもイヌノフグリが咲き始めています。こちらは北風が強く陽光も強いので、葉が真っ赤になっています。寒さと紫外線を防ぐためでしょう。

河川敷の樹木伐採の跡地には、たくさんのカラスウリの塊根が見えます。これは相当巨大なもの。4,5年経過しているでしょうか。ここは雄株ばかりの場所で、これも雄株でしょう。

先日撮影したときと比べると、ノイバラの芽がかなり伸びていました。

植栽されているピラカンサも色鮮やかになってきました。毒性分を含んでいるので、野鳥がこれを食べるのはその他の冬の食糧が尽きたころになりますね。

あじさいの葉痕と冬芽です。

ユキヤナギの中に見つけた蜂の巣です。アシナガバチのものであることは間違いないのですが、種類はわかりません。同じ形のものばかりですが、なぜこのようないびつな形になるのでしょうか。いったん細長い巣をかけ始めたが、冬が迫ってきたので、幼い幼虫を見限って、成長の進んだものへのケアに集中したのでしょうか。

何かのさなぎ尾部が残っています。ホシミスジのものではないかと思いますが、一度幼虫やサナギを見てみたいものです。

ユキヤナギに絡まっているつる性植物です。ヘクソカズラでしょうか。

枯れ葉の中には北風を避けてアオツヤカメムシが冬眠していました。

2024-01-27

2024年1月26日金曜日

桜並木にて

昨夜の降雪がすっかり融けた午後に、桜並木を歩きました。

オギが主体の草原のところどころにこのような株があります。初冬に草刈りがなされたので、正体がよくわかりませんが、ススキとすれば、株にならないオギと、株立ちするススキの両方が観察できて、都合の良い場所になりそうです。


40年ほど育って巨木になったクスノキの樹皮にアオツヤカメムシが隠れていました。ファインダーで覗くとその上にも何かいます。

モンシロチョウの蛹のようです。こんなところでも越冬場所を見つけているのですね。

その少し上にもアオツヤカメムシの姿がありました。こちらは通路に面していない東側。北風もゆるく吹き、越冬場所としては良好なのかもしれません。

途中の朽ちたサクラの皮がむけて、何の虫(あるいはクモ)でしょう、蛹あるいは卵嚢とおぼしきものが露出していました。

8月に工事が終わった河川敷では、セイヨウカラシナの埋土種子が芽吹いていました。

2024-01-25

池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...