6月初めに、町中の柑橘類の葉に小さな一齢のアゲハの幼虫を3匹見つけました。とうてい健康に育つ環境ではなかったので、保護して家で育てました。そのうちの1匹が小食で、なかなか大きくならず、心配しつつ見守りました。やがて、ゆっくり、ゆっくりと成長して、蛹となり、他の2匹とはかなり遅れて、ちょうど6週間かかって成虫になりました。美しい立派なナミアゲハです。成長の遅さは並外れでしたが、美しさも、これまた並外れているようです。
Photo 022-07-13
6月初めに、町中の柑橘類の葉に小さな一齢のアゲハの幼虫を3匹見つけました。とうてい健康に育つ環境ではなかったので、保護して家で育てました。そのうちの1匹が小食で、なかなか大きくならず、心配しつつ見守りました。やがて、ゆっくり、ゆっくりと成長して、蛹となり、他の2匹とはかなり遅れて、ちょうど6週間かかって成虫になりました。美しい立派なナミアゲハです。成長の遅さは並外れでしたが、美しさも、これまた並外れているようです。
Photo 022-07-13
唱歌「ちょうちょう」はもともと18世紀のドイツ民謡に日本で歌詞を付けたものと言われていますが(『蝶々はなぜ菜の葉にとまるのか』(草思社)で稲垣栄洋氏はスペイン民謡と指摘されていますが)、その歌詞について長らく疑問を持っています。あくまでも歌詞を字義通り解釈しての疑問です。
「菜の葉」に止まるのは、吸蜜のためではなく、産卵のためでしょうから、モンシロチョウやツマキチョウなど、アブラナの仲間を食草とする主にシロチョウ科の蝶です。ネットの情報ではスジグロチョウなどが桜の花に止まった記述がありますが、私自身は、スジグロチョウやモンシロチョウなど、シロチョウ科の蝶が、「菜の葉に飽きて」「桜」に止まったことを見たことがありません。ちなみにスジグロチョウの幼虫の食草は、アブラナ科の植物ですが、タネツケバナやイヌガラシなどで、菜の葉ではありません。
この歌詞は、春ののどかな風景を軽快なリズムに乗せて歌ったもので、あくまでも「あらまほしい」情景を描写したものと取るのが良いでしょうね。作詞者(あるいは民謡の採集者)とされる国学者の野村秋足がどの程度自然についての知識を持っていたかもよくわかりません。
閑話休題、頻繁ではないですが、アゲハチョウはしばしば桜の花への吸蜜を目撃することがあります。その様子を昨日目撃しましたので、ポストしておきます。
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今日のナミアゲハは新顔で、尾状突起までしっかりそろって、羽化してあまり日が経っていない個体のようです。朝は10℃を下回るような時もありますが、まだ羽化が続いていることに驚きます。
口吻を思い切り伸ばして蜜を吸っています。
この季節に蜜を出す花は貴重です。
百日草が好みのツマグロヒョウモンです。
芝生が切れる側溝に伸びた芝の茎にツマグロヒョウモンのサナギがあり、今日羽化していました。ツマグロヒョウモンは幼虫越冬ですが、これから交尾して産卵するのでしょうね。黒く見えるのが抜け殻です。
ベランダのプランターに蝶が来るようにと植えた花々は、今年はずいぶん役に立ってくれました。かつては手間のかからないゼラニュームを植えていたのですが、ほとんど蜜の出ないこの花にも蝶が引き寄せられて来るので、昨年はランタナとペンタス、それにミニチュア百日草と千日紅を植えてみました。昨年はあまり水やりも熱心ではなかったので、結構花をしおらせてしまいました。今年はペンタスに絞り育てたところ、昨年の百日草の種が自然に発芽して、よい株になりました。
ペンタスにはアゲハチョウ、百日草にはツマグロヒョウモン、シジミチョウなど、いろいろと訪れてくれます。ベランダの数個の小さなプランターが蝶の来る庭を造ります。
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ほぼ毎日訪れてくれるナミアゲハですが、この日は様子が少し違っていました。
京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...