2020年10月23日金曜日

ベランダへのお客様

 ベランダのプランターに蝶が来るようにと植えた花々は、今年はずいぶん役に立ってくれました。かつては手間のかからないゼラニュームを植えていたのですが、ほとんど蜜の出ないこの花にも蝶が引き寄せられて来るので、昨年はランタナとペンタス、それにミニチュア百日草と千日紅を植えてみました。昨年はあまり水やりも熱心ではなかったので、結構花をしおらせてしまいました。今年はペンタスに絞り育てたところ、昨年の百日草の種が自然に発芽して、よい株になりました。

ペンタスにはアゲハチョウ、百日草にはツマグロヒョウモン、シジミチョウなど、いろいろと訪れてくれます。ベランダの数個の小さなプランターが蝶の来る庭を造ります。

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ほぼ毎日訪れてくれるナミアゲハですが、この日は様子が少し違っていました。


羽に傷みがあります。

向きを変えて驚きました。左の下翅がほとんどありません。根元がわずかに残っている程度です。


この状態で、顔を埋めて一心に蜜を求めています。



この角度から翅の痛みがよくわかります。野鳥に襲われたのかもしれません。



このプランターには、ウラナミシジミがいて、これがテリトリーを主張しています。この日は比較的おとなしくアゲハに蜜を譲っていました。

この蝶も角度を変えるとやはり翅の痛みが確認できます。

これも別個体ですが、やはりビークマークのような痛みがあります。

結局この日を最後にアゲハは姿を見せていません。蝶の姿もかなり減ってきました。生きものが次の世代に命を託す時期になりました。

2020.10.20.撮影
2020.10.22.記述




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