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2021年9月8日水曜日

実りの季節

The chestnut trees in the park where I usually take walks have started to bear fruit. This tree bears earlier than other chestnut trees (wild Shiba chestnuts), and its flesh is much larger. Chestnuts were one of the most important foods during the Jomon period, and at the Sannai-Maruyama site in Aomori Prefecture, where the Jomon culture of about 5,000 years ago can still be seen today, chestnuts that seem to have been bred and chestnut poles with a diameter of up to one meter have been unearthed, reaffirming the importance of chestnut trees to the people of the Jomon period.

いつも自然観察している公園の栗の木が実りの季節を迎えました。この木は他の栗の木(野生の柴栗)よりも実りが早く、かつ実が大きいです。丹波栗の系統でしょうか。まだイガが青い状態で落ちてきますが、割ってみると堅果の表皮はいかにも栗らしい焦げ茶色です。実の大きさばかりでなく、人が収穫しやすいように品種改良されているのでしょうか。柴栗などは樹上でイガが割れ、果実だけがこぼれて落ちてきます。

縄文時代には栗は重要な食料の1つであったことが知られており、約5000年前の縄文文化の様子を今に伝える青森県の三内丸山遺跡からは品種改良されたと思われる栗の実や、直径1mもある栗の柱が出土し、縄文時代人にとっての栗の木の重要性が見直されました。

話を戻しますが、この公園では新型コロナで散策する人も少なく、1時間おきに栗の木の下を通ると、そのたびごとに両手にいっぱいの実が採れます。おいしくいただきましょう!

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2021-09-03 撮影


2020年5月9日土曜日

亀山公園の花

この時期の亀山公園の花をメモしておきます。

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コバノガマズミです。山かげに咲いていると、純白の花にはっと驚きます。


クロバイの花です。ハイノキの仲間は、かつて着物を染める際にその灰を溶かして得たうわ水を媒染液として使ったことから名付けられたとか。葉はモチノキなどに似て常緑広葉ですが、花の形が意外で、面白く感じます。


この時期に咲くモチツツジです。早花びらの粘つきが半端ではありません。甘い香りも。

ヒメコウゾです。雄花も咲き始めました。以前書きましたが、これとカジノキの交配でできたというコウゾが悩ましい木です。

雌花はコロナウイルスに似ているかも。

これが雄花です。

ハリエンジュの蕾。

クリの雄花も伸びてきました。

ウワミズザクラの果実が膨れてきています。

タカノツメはまだつぼみが堅く、咲くまでにはまだ日数がありそうです。


2020.05.03.撮影
2020.05.08.記述




2020年3月2日月曜日

嵐山界隈:冬芽の勉強

今日は本来ならば桂川流域クリーン大作戦の実施日ですが、新型コロナウィルス肺炎感染拡大の恐れから中止。河川敷に増えるゴミを一年我慢しなければならないとは情けないです。仲間たちと片付けられるところから微力ながら取り組んでいきます。

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中止の告知のために中之島公園に来ましたが、周知が徹底したのか、4名ほどの方が来られただけでした。用事を済ませて渡月橋から右岸をさかのぼります。

櫟谷宗像神社の参道脇の桜です。早咲きの川津桜でしょうか。渡月橋を背景に撮ろうと思うのですが、電線が張り巡らされていて、マクロレンズの固定焦点ではこれが精一杯です。

川縁のカエデの芽が膨らみ始めていました。地味ですが捨てがたい美しさがあります。

船着き場の傍にクサギの大きな株がありました。灌木であまり太い木にはならないのですが、これほどの太さのものは初めて見ました。

最も太い幹です。直径10センチくらいはあったと思います。

川縁の楓の古木が早々と新芽を出し、花を咲かせていました。

オニノゲシのロゼットのようですが、もう少し大きくならないとはっきりとはわかりません。

ホトケノザ。

オオイヌノフグリ。早朝から雨降りと曇り空で蕾が閉じています。

イズセンリョウ実をつけたまま花が咲きそうです。

虫に食われることの多い葉は元々このような形。大きく展開するものもあります。半日陰で、めいっぱい太陽光を取り込もうとしているのでしょうか。

その冬芽です。

亀山公園へ上がって、アカバナマンサクの冬芽。

花が盛りです。

花を正面から見ると、食虫植物のようで、ちょっと不気味。マンサクはやはり日本のものが清楚でいい感じです。これはちょっと派手すぎます。

栗の冬芽。

まだ葉が落ちずに残っています。ブナ科の若木や強剪定されて伸びた枝に特徴的。

その幹です。

アセビは今が盛り。赤花。



白花。


 白花の赤い花序が美しいです。

この木がなんだかよくわかりません。葉は分厚く革質で鋸歯はありません。


その幹です。

ナワシログミです。実がかなり大きくなってきました。


ナワシログミの冬芽です。

細かい芽鱗で覆われていて、独特です。


今日はここら辺までにしておきましょう。

2020.03.01.撮影
2020.03.01.記述





2020年1月11日土曜日

亀山公園~小倉山:冬の植物を求めて:クリの木

冬の散策の楽しみの一つに「冬芽」や「葉痕」の観察があります。冬芽は冬を越すための芽で、葉痕は、特に落葉樹の葉の落ちた痕跡です。

冬芽については、先般もオオカメノキやヌルデの冬芽を紹介しましたが、冬芽は個々の樹木ごとにユニークで、葉痕は人や動物の顔に似て楽しいパターンを見せてくれることがあります。

巨木の冬芽がとても小さかったり、小さな枝に大きな葉痕が残っていたりして驚いたり。また、夏の間にはなかなか同定できなかった樹木も、冬芽と葉痕を見れば、すぐに何の木かわかることもあります。

そのようは小さな発見の楽しみを知ると、寒い冬の散歩も楽しくなります。

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先般出会った冬芽と葉痕から、まずクリを紹介します。クリはかなりな大木になりますが、その冬芽は意外にとても小さいものです。この枝は毛に覆われて暖かそうです。

 余り毛のない枝もあります。



これが樹皮です。縦に大きく割れてきます。

栗の木の思いではまた別稿で。

2020.01.06.撮影
2020.01.10.記述



京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...