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2022年8月20日土曜日

ジャコウアゲハ:Byasa alcinous

庭のジャコウアゲハのためにと採ってきたウマノスズクサに、ジャコウアゲハの幼虫がついていました。卵も。これは想定外。早速イモ虫好きのお嬢さんのいるKさんにもらってもらいました。ウマノスズクサの入手が難しいので、調達サービス付きです。

本日孵化した個体です。これほど毛だらけとは知りませんでした。

2齢幼虫になる際に、毛をなくすようです。

一方で卵はこれだけあります。

この程度大きくなると食欲が半端ではありません。エライことです。

Photos 2022-08-19

2022年8月15日月曜日

ハエトリグモ+ジャコウアゲハ:jumping spider and Byasa alcinous

お盆休みを利用して来客があるので、日頃使っていない部屋を半日かがりで掃除しました。畳の部屋の片隅にぴょんぴょん跳ねるハエトリグモを発見。日頃は見過ごすのですが、カメラを持っていたのでモデルになってもらいました。どうもアダンソンハエトリの雌でしょうか。拡大してみると、口に何かくわえているようです。どうやらシミ(紙魚)のようです。追いかけても離しません。お腹はと見るとぺしゃんこ。餌が絶対的に不足しているようです。これまで部屋には時々ハエトリグモ死骸が転がっていることがあり、気にしていませんでしたが、一生懸命害虫を駆除してくれていたのならば、気の毒なことでした。この部屋は庭への通路として水やりの際に通るくらいで、ほとんど使っていません。これからはもう少しハエトリグモのwelfareにも気をつけることにいたしましょう。今回は両手で捕まえてそっとベランダから虫の多い庭に放してあげました。家が気に入ったのならば、お腹をふくらませてもう一度おいで、ね。





一方庭ではウマノスズクサが大変なことに。急激に大きくなったジャコウアゲハの幼虫が、葉や茎を食い散らかして、さらなる餌を求めて徘徊をはじめていました。一番大きかった株も根元まで完璧に食われ、小さめの株もいくつかは姿を消しています。大急ぎで幼虫をかき集めると大小20匹ほど。車で河川敷まで一走り、ジャコウアゲハの幼虫がいないことを確認している場所のウマノスズクサに放しておきました。数分も経たないうちにワシワシと葉を食べ始めます。したたかな食欲と生命力ですね。


Photos 2022-08-14

2022年6月16日木曜日

小さな庭でージャコウアゲハー:In my small garden: Byasa alcinous

今春は自宅の小さな庭に生えているウマノスズクサを食べて10匹のジャコウアゲハの幼虫が育ちました。ほとんど蛹化してしまったのですが、2匹がまだ残っています。1匹はウマノスズクサの固い茎をガシガシと食べ、もう1匹は蛹化する場所を探して、芝生の上を大急ぎで走って(?)行きます。無事に成虫になってくれると良いのですが...一方でそうなると、まだそれほど本数もなく、か細いウマノスズクサが瞬く間に消滅することにもなり...そちらも気になります。

最も遅れて育ったのですが、見事に太り、大きな幼虫になりました。

この大きさになると、もはや葉を食べずにもっぱら茎を食べるので、根元近くの茎をかじって倒して枯らすこともあります。もったいない!

もう1匹は芝生の上を大急ぎで移動していました。幼虫の動く早さは決して侮れません。以前計測したところ、この大きさですと、10秒間に16cm移動します。1分間で96cm。1時間で57.6メートル。一晩8時間動いたとすると460.8メートル。仮に4時間動き続けたとしたら、1382.4メートルです。もっともこんなに動いたら、蛹化するエネルギーもなくなるでしょうが。

Photos 2022-06-13

2022年6月11日土曜日

小さな庭で:In my small garden

我が家の小さな庭にも日々変化があります。特に初夏を迎えて、昆虫たちの変化が見られます。

10頭いたジャコウアゲハの幼虫は2頭になりました。8頭は蛹化するためにウマノスズクサを離れました。どこに行ったのやらとあちこち探して、ようやく柿の木の葉の上に1頭を見つけました。

同じ柿の葉裏に、小さな綿毛のようなものが。めくやいなや小さなクモが綿毛を守るように貼りしよってきました。ウロコアシナガグモのようです。綿毛と見えたのは卵塊。それを守っているようです。

アジサイの葉の上にはオオカマキリの幼生が。この大きさですが、しっかりこちらを見据えています。

ヤガタアリグモの巣を見ると、オスの部屋とメスの部屋が分かれたようです。それぞれに寝室を持っているのでしょうか。メスの部屋は産室として使われるのかもしれません。継続観察します。

オスです。

メスです。

Photo 2022-06-10

2022年6月6日月曜日

慶事3点:Three congratulatory events

今日は3つ良いことがありました。1つめは、アゲハチョウの2頭目が無事羽化したこと。2つめは、河川敷の草刈り前にジャコウアゲハの蛹1頭を保護できたこと。3つ目は、挿し木用にと取ってきたイヌビワにイシガケチョウの幼虫がいたことです。

お別れ前に、蜜源として飼ってきたペンタスに止めてみました。Good luck!

久しぶりのイシガケチョウです。

主脈を糸で補強しながら、糞塔をしっかり作っています。

こちらは桑の木で蛹化したジャコウアゲハ。成虫になる頃には草刈り後のウマノスズクサが復活しているでしょう。

Photos 2022-06-05

2022年5月24日火曜日

ジャコウアゲハ:ジャコウアゲハ (Byasa alcinous)

朝、愛犬の散歩のため、ピロティから自転車を引き出すときに、壁にきれいな甲虫を見つけました。カミキリムシに似ていますが、ちょっと違う。写真を撮り、後で調べると、どうやらアオカミキリモドキのようです。この種の虫は体内にカンタリジンという毒液を持ち、誤って甲虫の体液が皮膚に付くと、やけどに似た炎症が起きることからヤケドムシやデンキムシなどと呼ばれているようです。しかし、美しい。


午後河川敷のウマノスズクサを見に行きました。ウマノスズクサは『京都府レッドデータブック2015』では準絶滅危惧種です。昨年はジャコウアゲハの越冬個体が少なくて、幼虫も少ないだろうと予想していたのですが、案の定、1つの群落では3匹しか発見できませんでした。もう一つの群落では7匹確認しましたが、6月初めには河川敷の草刈りが入るので、これから蛹化、羽化する時間を考えると、ほぼ全滅しそうな予感がします。さて、どうするか。レスキューミッションを行うかどうか、考えます。


幼虫は大きいですが、まだ葉を食べています。蛹化直前の追い込み食事では、細い枝の薄い葉を避けて茎ばかり食べるので、蛹化にはもうしばらく日数がかかるかもしれません。

草刈りは例年6月初頭。この場所での蛹化はセイヨウカラシナの茎の上でのことが多く、セイヨウカラシナは草刈りの際にすべて刈り取られ処分されます。さてさて、どうするか。

Photo 2022-05-21

2022年5月5日木曜日

小さな庭で:A view from my small garden

自宅の小さな庭も、春たけなわになりました。昆虫を中心にいくつかの写真で紹介します。

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ルリチュウレンジがツツジの木の周りに飛んでいました。うち2匹が交尾中で葉に止まっています。

上の触角に櫛状の突起があるものがオスでしょうか。一般的に、蛾などではオスの触角が大きく、メスの発するフェロモンを嗅ぎ取ります。

そしてこちらがメスと思われます。体も若干大きいです。

おっと、こちらはササグモ。昆虫が出てくると捕食者も顔を出します。あたまに8つの単眼があります。

こちらはヒメジュウジナガカメムシ。ガガイモなどを好みます。これはキジョランに来ているところ。先日この庭にハチを移動させたところ、早速です。

レモンの花には、コアオハナムグリが。

ウマノスズクサの葉には、ジャコウアゲハが卵を産んでいました。

Photos 2022-05-04

2022年4月25日月曜日

ハマダイコンの花:Flowering of Hamadaikon (Raphanus sativus var. raphanistroides)

いつの間にか堤防にハマダイコンが一面に柵場所ができました。セイヨウカラシナ一辺倒の堤防にその部分だけ白い絨毯を敷き詰めたようになっています。大型のチョウはセイヨウカラシナよりもハマダイコンを好むのか、今日はナミアゲハやジャコウアゲハが入れ替わり立ち替わり吸蜜に訪れていました。

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Photos 2022-04-23

2021年8月18日水曜日

ジャコウアゲハの蛹化

先日紹介したジャコウアゲハですが、今日再訪したところ、蛹化していました。無事に成虫になることを祈ります。

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キツネノカミソリで蛹化したジャコウアゲハです。

こちらはカラムシ。

雌の成虫が今日も産卵のために訪れていました。

2021-08-11 撮影

2021年8月15日日曜日

ジャコウアゲハとウマノスズクサ

数年前に知人からウマノスズクサを一株もらい受けました。その翌々年からジャコウアゲハの幼虫が育つようになり、今年も1化目の幼虫が成虫となり、現在2化目の卵が産み付けられています。

ジャコウアゲハは体内に食草のウマノスズクサの毒を蓄積するため、天敵に狙われにくいと聞きますますが、確かに寄生蜂の宿主になったり、アシナガバチなどに襲われたりした様子は見たことがありません。卵も親が毒を含む液でコーティングして産むと聞いています。

ただ、食草がウマノスズクサに限られるので、この植物の盛衰が直接ジャコウアゲハの盛衰にかかってきます。ウマノスズクサは『京都府レッドデータブック2015』では準絶滅危惧種となっています。また、近年同じウマノスズクサを食草とする外来種ホソオチョウが増加していることから、ジャコウアゲハ自体も数を減らしているのではないかと思われます。事実群馬県では、準絶滅危惧種の扱いをしています。

そのウマノスズクサですが、桂川では数箇所に群落を見ます。もう少し拡大できないかと移植による繁殖を検討中です。今日は午前中の外出でウマノスズクサとジャコウアゲハを確認しました。

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産卵場所を探すジャコウアゲハ♀です。ウマノスズクサの匂いに引かれてくるのでしょう。見事に群落を見つけます。

ウマノスズクサの葉裏に産み付けられたジャコウアゲハの卵です。

カラムシの茎で前蛹化したジャコウアゲハの終齢幼虫。

こちらはキツネノカミソリの花序で前蛹化した幼虫です。

2021-08-10 撮影




2020年7月29日水曜日

長い梅雨の合間に

Biking along the Katsura

今年の梅雨は長く、雨量も平年を相当上回っていますが、京都地方では極度な集中豪雨に見舞われることなく、桂川の増水も増えては減り、また増えては減りという風で、ニュースになるほどではありません。しかしながら地球温暖化の時代には、このような気象現象は毎年覚悟しなければならないのでしょうね。この後に秋の台風シーズンと秋雨の季節が控えています。

さて、長い梅雨の、雨の間を見つけての散策です。

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アオギリの実はいかにも鳳凰の爪のように見えてきました。膨らみが力強さを感じさせます。


これはヌルデの花。まだ開花していないようです。


ジャコウアゲハが、わずかに咲いているダキバアレチハナガサに群がっていました。この地点から30 m程の所にウマノスズクサの群落があり、そこで羽化した、今年3化目のチョウたちです。今は咲いている花が少ないので、必死に蜜を探しています。

羽化して間もないと思われる個体もいます。

メキシコマンネングサ。花が終わり、つややかな葉を伸ばしています。



気がつくと、ブタクサの花序が伸びてきていました。アレルギーの方には恨みの花です。

2020.07.27.撮影
2020.07.28.記述


池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...