ラベル シイの実 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル シイの実 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2019年12月16日月曜日

京都御苑散策:ハシボソガラスの貯食行動

初冬の京都御苑を散策しました。いろいろと発見がありました。

*****

建礼門の近くの林で、カラスが何かをくわえています。ドングリのようです。

しばらく歩き回った後、場所を決めてドングリを隠し始めました。

入念に奥へ押し込んでいます。

しばらくして結果に納得すると、ゆっくりと歩いて去って行きました。カラスの体側に黒いものが見えるのは、風斬り羽根の一枚が乱れているからのようです。

 何を隠したのか確認するために、隠し場所とおぼしきところに行って探りましたが、密生した雑草と厚い腐葉土で全くわかりません。

そこからしばらく歩いたところに、先般ブログに書いたカラスの「金床」がありました。いろいろなドングリを割った痕跡があります。

少なくとも2種類ははっきりしているようです。

食べかけて放置した実もあります。このドングリは、近くに生えているツクバネガシのもののようです。

殻を並べてみると、シイの実とツクバネガシの2種類があるようです。試しにツクバネガシをかじってみるととても渋い。後口にまで残ります。いくつかは我慢して食べたものの、あまりのまずさに途中で放棄したのかもしれません。

振り返って、先のカラスがくわえていてドングリを拡大してみると...シイの実のようです。

どうやら、カラスはおいしい実を選んで隠しているようです。隠したまでは良いのですが、果たしてこれをちゃんと見つけることができるのでしょうか。Good luck!

2019.12.15.撮影
2019.12.15.記述



2019年11月16日土曜日

体験記録:シイの実の実る頃

ドングリ類が実りの季節を迎えています。なかでもシイの木は渋味のないおいしい実をつけますが、近年はシイのみを拾う人も少なくなったのか、神社や公園のシイの木が落とす実は拾われないままになっていることが多いです。

シイの木は、日本がアジアとつながる原文化の基盤となった照葉樹林帯を構成する樹木の一つです。かつては食料としてまた薪炭の原料として、さらには椎茸栽培の榾木(ほだぎ/ほたぎ)として重要な樹木でした。また、常緑樹で高く太くそびえる堂々とした姿から、神社や仏閣の境内に植えられることもしばしばでした。

私の郷里では、村はずれの崖っぷちに古木があり、この木の実りを楽しみにして、季節になると拾いに行ったものです。囲炉裏で焼いて食べるシイの実はことのほか甘くおいしく、柴栗とともに秋の大切な味覚でした。

*****
市内のやんごとなき某所で採集したシイの実です。今年も実りが豊かで、1メートル四方に20個余り落ちている場所もありました。よく洗って汚れを落とし、水に浮いた実を取り除きます。水に浮く実は、虫が食っているか、実りの悪いもので、中身が空洞になっています。今回は注意して採集したせいか、浮くものはほとんどありませんでした。

「ぎんなん炒り器」でぎんなんを炒る容量で炒ります。ガス火の上ならば少し距離を置いて強火で。しばらく炒ると殻がはじけきます。頃合いを見計らって火から下ろして、アツアツを頂きます。ちょっと焦げ気味が香ばしくておいしい。

小さな実を殻をむきながら食べるのが良いです。祖父母の昔語りがないのがさみしいですが、故郷を思い出しながら頂きました。あっという間に殻だけに...。

一度に食べずに毎日少しずつ楽しみにしながら頂きましょう。自然の恵みに感謝!ごちそうさまです。

2019.11.15.撮影
2019.11.15.記述




京北の林内探索

京北の樹木植物に詳しい方に案内していただいて、ホンゴウソウを探しに行きました。昨年枯れたものを見つけられたとか。目的の場所に行くと、Bingo!約20株ほどが集まって、周囲にもまばらに生えていました。ヒノキ林の林床です。そこから冬虫夏草探索に切り替え、ムシヒキアブのアナモルフ、ガ...