カラスウリの花は夜開いて朝には閉じるはかない花です。雌雄異株の虫媒花ですので、花粉の媒介をスズメガなどの昆虫に依存します。果実は赤い卵形で、生け花の素材やドライフラワーとして人気が高く、中の種子は形が大黒様に似ているというので、お財布に入れておくと金運に恵まれるなどと言い、これもまた人気です。
幼い頃住んでいた家の柿の木にもカラスウリが絡んで育ち、この季節になると毎夜たくさんの花を咲かせていましたが、夜の闇に咲く白い花、しかも絹糸をまとい風に揺れるような花の姿は、幼心に何か幽霊を見るような気がして、ちょっと怖く、竹竿を持ち出して、花をたたき落としたものです。カラスウリにとっては迷惑だったことでしょう。
夜の川岸に出かけるのは勇気がいりますが、見事な群生を見てきました。
2019.08.17.撮影
2019.08.17.記述
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