2021年6月26日土曜日

イチモンジカメノコハムシ

林縁のムラサキシキブにイチモンジカメノコハムシの幼虫を見ました。幼虫は糞と脱皮殻をお尻の先にくっつけ、お尻を背中側に折りたたんで体を隠しています。これはカメノコハムシの仲間に特有な生態で、世界共通のものでもあるようです。

この場所では毎年発生していました。ところが、今日その場所を訪ねると、昨年多くが発生していたヤブムラサキがばっさりと剪定され、ムラサキシキブも春先に剪定されたようで、わずかに伸びた枝の葉がほぼ食べ尽くされています。人為的に飼育しているわけではないので、継続的な観察はなかなか難しいですね。

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上方に向かって移動しているところです。黒く細い枝のようなものを背負っていますが、これが糞。濡れても溶けません。お尻からまっすぐに棒状の糞を出し、それを背中に背負うのですが、その瞬間はまだ見たことがありません。

時々このようにおおいを取って体を見せることがあります。シガシガとムラサキシキブのはを食べる、きわめて大人しい虫です。

2021-06-25 撮影

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