2020年12月2日水曜日

着果短枝の秋

 落葉が進んできました。イチョウ、ムクノキ、エノキもすっかり葉を落としましたが、ケヤキだけはかなりの葉が残っている部分があります。この多くは着果短枝と呼ばれる、果実を付けた短い枝です。この枝の葉は一枚一枚散ることがなく、枝と果実と共に木から離れます。ケヤキの果実は直径4ミリほどの痩果で、それ自身は遠くまで飛ぶ能力を持ちませんが、葉の付いた枝と共に落ちることで遠くに拡散することができます。枝という身を切って子孫を繁栄させようとする、ケヤキの木の「母の愛」と私は考えています。

*****

着果短枝が多く付いている枝です。枝の他の葉が散った後にも散らずに残っている枝と葉が多いです。

中央部を拡大します。痩果が見えています。

さらに拡大。カリカリに乾いた痩果と枯れた葉が枝から離れずに付いています。

2020.11.23.撮影
2020.12.01.記述




0 件のコメント:

コメントを投稿

池端で

買い物の帰りに遠回りをして池端の野鳥を見てきました。折からの寒波でこの冬一番の冷え込み。横殴りの風が吹く中の観察です。人の出がないので、日頃は隠れていがちな野鳥の姿を認めることができました。 ヒクイナです。 タシギです。 クイナです。 晴れ間に突然カワウの一群が飛び立ったと思った...