2022年12月11日日曜日

百舌鳥の早贄:Impaled prey by Lanius bucephalus(閲覧注意)

今年は例年よりも百舌鳥の姿が少なく感じます。例年ならば百舌鳥が枯れ枝などに刺した早贄を見る頃ですが、ほとんど見かけません。百舌鳥は、河川敷ではノイバラの棘に獲物を刺すことも多いのですが、藪に紛れてなかなか見つかりません。そんな中で背の高いコマツヨイグサの茎と枯れた果実(莢)は、乾くととても堅く、開いた莢の口が鋭いので百舌鳥が早贄をする場所として使われることがしばしばあります。年によっては(そして個体によっては)半径20メートルほどの範囲に10個ほどの早贄を作ることもありますが、今年はそのような場所は見あたりません。先日ようやく1本のコマツヨイグサにコカマキリの早贄を見つけました。

人の視点から見ると、早贄は残酷な行為のように見えますが、オスの百舌鳥が繁殖に備えて栄養を付けるために行っているらしいことが、先年研究者によって明らかにされました



Photos 2022-12-04

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