在来種のイヌノフグリは、現在大幅に生息域を減らしていて、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧II類 (VU) に指定されている。近畿レッドデータブックカテゴリーでは準絶滅危惧種である。地域の植物を紹介するブログなどにも解説を欠いていることが多い。イヌノフグリがどうしてウチの家の庭に咲いているのかについては、また別の機会に書くが、とにかく、昨年の春、市内で生息しているという箇所を足を棒のようにして探し回った結果、見つからず、放置していた自宅の庭の片隅に咲いているのを発見したときは、思わず抱きしめたいような気持ちになった(抱くよりキスの方が植物体に害がないか...)。
在来種はオオイヌノフグリに比べて花が小さく、花弁が紫がかっていて、可憐な感じがする。ある研究によれば、オオイヌノフグリとの混生群では、イヌノフグリの発芽率が70%に低下するという。外来種のオオイヌノフグリを全く見かけないこの環境が在来種の生存にプラスになっているのかもしれない。
by harusan
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