キタキチョウの若齢幼虫を観察していると、まばらに生えている毛の途中に丸い露のようなものが付いています。最初は水滴だろうと思っていたのですが、蒸発することなく常時付いていることから、これは何か意味のあることだろうと思い始めていたところ、ある文献により、この水滴様の玉が、パルミチン酸とオレイン酸を含む油滴で、幼虫の天敵であるアリがこれを嫌うことが分かりました。モンシロチョウなどにも見られる現象だそうです。身近なものにもまだまだ不思議があるものです。
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孵化間もない幼虫です。毛の中腹に油滴が見えます。
アップすると油滴がよく見えます。
2019.10.05., 2019.10.07.撮影
2019.10.10.記述
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