2019年10月12日土曜日

観察記録:宇治駅から天ヶ瀬ダムを歩く:希少種との出会い

Strolling along the Uji river, my friends and I visited several temples and shrines. Some of them are designated as World Heritage sites. Our main purpose, though, was to observe plants and insects. Suzumeuri (literally, sparrow melon), or Neoachmandra japonica, which belongs to the order Cucubiteles, is abundant this year. The highlight of this day, however, was the finding of Kobanokamomeduru, or Vincetoxicum sublanceolatum, which is now almost extinct in Kyoto. It is now classified under Apocynaceae by the APG system of plant classification, that is, it belongs to the family of Nerium oleander. It was growing with other wild pea family plants, but with its tapered seed pods it was relatively easy to recognize.

宇治駅から天ヶ瀬ダムを目指して散策しました。宇治は茶所、宇治川は『平気物語』の「宇治川の先陣」で良く知られていますが、生粋の京都人は「宇治は京都やない!」と言うそうです(ホントかな?)平等院の向かいにも、世界遺産の宇治上神社、宇治神社、恵心院、興聖寺など由緒ある寺社が続く。境内や民家の植物を中心に観察しながらの散策。途中谷川が流れ入る道端でカモメヅルの実を発見。おそらくコバノカモメヅルだろうと思います。京都府レッドデータブック2015年で絶滅危惧種に指定されています。以前に一度だけ見たことがあり、それで識別できました。APG植物分類体系ではキョウチクトウ科に分類されます。

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スズメウリはその小ささがなんとも可愛らしいです。

 これは雌花。日中すぐにしぼむのですが、この日は昼頃になっても咲いていました。

これがコバノカモメヅル。キョウチクトウの仲間です。ですから、草本内に毒性の物質を含んでおり、学名にもtoxicの文字が隠れています。比較的湿潤な原野や山間部の開けた谷合いなどに生える植物ですが、生育環境の悪化により数を減らしているようです。京都府のレッドデータブック2015では絶滅危惧種に指定されています。
2019.10.10.撮影
2019.10.11.記述





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