2019年6月17日月曜日

キヌガサタケ

植物園にキヌガサタケが生え始めたと聞いて見に行きました。雨が降った日から3日目なので、どうかな、と思ったのですが、幸いにもいくつか開いているものがありました。このキノコは分類状はスッポンタケ目スッポンタケ科スッポンタケ属、学名がPhallus indusiatus Vent.で、Phallusという言葉(英語では、phallicという言葉を調べてください)からしても、明らかに連想するものが想像できます。このキノコの英名はいろいろありますが、long net stinkhornは「スッポン」的で、veiled ladyは「キヌガサ」的であるといえよう。

なかなか理想的に編み目が広がっているものが見つかりません。植物園の開園が9時なので、それ以前の早朝であればもう少しましかもしれません。このキノコは、異臭を放ってハエなどを呼び寄せ、それによって胞子の拡散をはかります。かがみ込んでにおいを嗅いでみましたが、異臭というよりは、何か一種濃厚なにおいがしていました。早速ハエがたかっていたところを見ると、はえの類にはかなりアピールするにおいのようです。

竹に阻まれて、レース状の附属器官が伸びきっていない。う~む、残念。

これはしぼみ始めているのか。早朝であれば、もう少し開いていたかも。どのキノコも、先端部には穴が空いている。軸の部分は中空。

日光に当たると、レース部分が急激にしぼんでくる。ハエが盛んにたかって舐めている。

さらに近づいてみたところ。

昼過ぎになって倒れてしまった。笹の葉をそっと分けてみると、そばに次のキノコの準備ができているようだが、いつ生えてくるかどうかは分からない。この時期はもっと降水があるはずなので、次の降雨後を期待したい。
2019.06.17撮影



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