2019年6月18日火曜日

あかねさす

アカネ(茜)はつる性の多年生植物で、古来その根を乾燥して布を染める染料として栽培されてきました。林の縁などの少し日陰になるところに生えています。アカネで染めた色は深紅ではなく、やや紫がかった鈍い赤色で、なかなか渋みがあってよいと、個人的には思います。

茜色は太陽の色で、あざやかに照り映えるということから、「あかねさす」は「日」「昼」「紫」「君」などの枕詞として歌われてきました。近くにも生えていますので、観察してきました。

開花を期待していたのですが、1週間ほど早かったようです。

節ごとに4枚の葉が出るのが特徴です。茎の断面は四角です。

もうちょっとで開花ですね。蕾です。

葉の裏側や茎には逆刺が生えていて、他の植物に寄りかかりながら成長します。ヤエムグラなどと同じです。根元の方向になでると、強い抵抗がかかります。


近くではオニグルミもたわわになっています。先月に花が咲いたばかりだと思うのですが、季節の移ろいが早いです。これは9月末には地上に落ちます。

2019.06.18撮影



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