2019年6月19日水曜日

今季初のアケビコノハ

春からずっと見守ってきたアケビの木があります。木と言っても、他の樹木やフェンスに巻き付いた一群のアケビ(たち)の蔓ですが。お目当てはアケビコノハ。昨年この場所で見つけて、自宅に保護(寄生虫などに結構やられます)した個体が、成虫になるまでを観察しました。今年も必要ならば、保護、ないしは「見守り隊」をしたいと思っています。

春から探していたところ、今日やっと一匹の幼虫を見つけました。緑系統と黒系統の幼虫がいるのですが、これは黒っぽい方です。側面の大きな眼状紋が特徴で、危険を感じると、3つに折れて固まり、なかなか動きません。蛾になった成虫の前翅は、枯れ葉そっくりで、見事な擬態が特徴的です。今年もすこやかに育ちますように。

枝を揺すると丸く固まりました。本物の頭は写真では上部の少し丸くなったところ。尾部をもっと上げて固まるポーズが一般的です。

しばらくすると安心してほぐれてきました。眼状紋は左右にあり、前部や上部からも見えます。成虫の後翅はオレンジ色で、これにも大きな眼状紋があります。双方共に、天敵への威嚇でしょうね。
2019.06.18撮影



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