ムラサキという植物は、『万葉集』当時は紫色の染料の原料として重要で、朝廷の直轄領で栽培されていたそうで、紫野とはその地のことだそうです。標野は一般人の立ち入りが禁じられた御料地。京都市内にも紫野という地名がありますので、古くはその付近で育てられていたのでしょうか。
初めて見たムラサキは、杉皮に包まれて、特別扱いです。水はけのよい土地を好むそうで、このようなあつらえになっているのでしょう。かつては広く作られていた植物が、なぜ絶滅寸前になってしまうのでしょうか。考え込んでしまいます。
2019.06.02撮影
0 件のコメント:
コメントを投稿