2019年6月16日日曜日

植物園

京都府立植物園を散策しました。季節と共に草花も移ろいます。訪ねる度に何か発見があります。印象に残ったものをいくつか。

ツクバネです。羽子板でつく羽根のような形をしています。雌雄異株で、これは雌株です。花が終わり、すでに実が大きくなってきています。

オオウマノスズクサです。京都府レッドデータブックでは絶滅危惧種。初めて見ました。多年生植物です。花はウマノスズクサと似ていますが、少し大型で花弁はずんぐりした黄色でした。葉の大きさはウマノスズクサの4倍ほどあるでしょうか。


ノカンゾウです。ほの暗い場所に咲いていると、とても鮮やかできれいです。仲間のヤブカンゾウは八重咲きです。別名ワスレグサ。これも、京都府レッドデータブックでは、絶滅危惧種。

トケイソウ(Passiflora caerulea)です。英語ではPassion flowerと言い、キリストの受難(パッション)を象徴する花として知られています。

それにしても不思議な形をしています。3つに分かれためしべの柱頭を時針、分針、秒針に見立て背後を時計の文字盤に見立てたものです。キリスト教的には別途解釈があるようですが。

果物のパッションフルーツは、このトケイソウの仲間、クダモノトケイソウ(Passiflora edulis f. edulis)の果実だそうです。情熱的なパッションかと思っていたのですが、受難の果実だったのですね。

2019.06.16撮影


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