先日撮影したモズの写真を見ていて奇妙なことに気づきました。モズの嘴の形です。上嘴の先端はカギ型になっていて獲物を逃さない、いかにも猛禽という感じの形なのですが、もう少し頭寄りの所にももう一つの突起があります。専門的にはこれを嘴縁突起(しえんとっき)と呼ぶらしいです。この構造はあまり目立ちませんが、下嘴にも見られます。先端の鈎とこの嘴縁突起とで獲物をしっかりとくわえて放さない仕組みになっているようです。
ちょっと遠いですが、雄のモズです。
嘴を拡大してみましょう。
さらに拡大。鋭い突起となっている先端から少し下がった位置(頭より)に突起があるのが見えます。個体によって微妙に形が異なります。
この画像の方がわかりやすいでしょう。
反対側からも見えます。また下の嘴にも突起があるのがわかります。
こちらは以前撮影した雌の個体です。上嘴の状態はこちらの方がよりよくわかるかもしれません。この形は、昔缶詰がプルトップでなかった頃、缶切りと合体していた栓抜きの形に似ています。これで噛まれたら...痛そう!
2020.01.25. & 2020.02.05.撮影
2021.01.07.記述
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