もうそろそろかな、と思って注意していたのですが、チョウの蛹と異なり、蛾の蛹は一般的に表皮が焦げ茶色で不透明なので、羽化の準備状況が分かりません。
今日は朝に同居しているゴマダラチョウの幼虫の糞を清掃したときには変化がなかったのですが、11時半頃に飼育器をふと見ると、羽化して羽を広げたオオスカシバが!
発見したときのオオスカシバです。まだ羽には鱗粉が乗っています。ボテボテに太っているように見えるのは、蛾の仲間によく見られます。
上から見たところ。精悍な顔つきです。
日当たりに出してみました。羽には鱗粉がありますが、陽光を通しています。
と思うや羽ばたき始め、周囲にはもわ~っと鱗粉が広がります。
鱗粉が飛んで、ほぼ透明な羽になりました。オオスカシバは、羽化直後の最初の羽ばたきで鱗粉を落として透明な羽根になります。
付け根の部分にはまだ少し鱗粉が残っています。
さらに拡大すると、色も形も米粒のように見えます。
オオスカシバは、この後1時間半ほどして元気に飛び立って行きました。
2019.08.21.撮影
2019.08.21.記述
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