2020年6月19日金曜日

河川敷の昆虫、植物など

梅雨の晴れ間を狙って、アリジゴクの様子を見に行きましたが、よくわかりませんでした。そもそも雨が降るとあっという間に巣が崩れて形がわからなくなります。それと、もうぼちぼち繭を作って蛹化する頃だと思いますので、どこかに移動している可能性もあります。縁の下などの限られた空間では見つけやすいのですが、草が繁茂してきた河原ではなかなか見つけるのが困難です。雨上がりの土が若干湿っていますので、まだ巣を作れないのかもしれません。継続して観察に訪れることにします。

近くのジャケツイバラの実が大きくなってきました。一見サヤエンドウとあまり変わらないようですが、手に取ってみるとかなりサイズが大きく、プラスチックの板のようで、固くてカチカチ。およそ食べられるような気がしません。ただ、サヤの中の種はこの段階ではつやつやとした緑色で、美味しそうでもあります。一度ゆでて食べてみるのも良いかもしれません。

さらに、近くのネムノキが花を咲かせはじめていました。この木の花は繊細な細い雄しべが目立ちます。蕾の中にどのように収納されているのか、以前から気になっていましたが、今回確認することができました。

*****
ジャケツイバラ。結実しているのは、花序1つにつき3から7個。あまり効率は良くありません。

板状のサヤは、この段階ですでに、かなり弾力があって固いです。

ネムノキの開花です。


段階を追って見ていきます。まずつぼみが膨れて咲いていきます。

緑の筒状のものが花弁です。花弁は先端で5つに分かれます。その中からくしゃくしゃにまとまられていた多数の雄しべと、1本のめしべが伸びてきます。

その様子はまたいずれ。

2020.06.15.撮影
2020.06.18.記述


0 件のコメント:

コメントを投稿

平均棍

カやハエなどの「双翅目(ハエ目)」の昆虫には、前翅の付け根に退化した後翅が見えます。多くは先の丸まった棍棒のような形をしており、「平均棍」と呼ばれます。わかりにくい日本語ですが、英語では balancer というので、こちらの方が機能的に理解しやすいです。飛翔時には、前翅の羽ばた...