2018年3月5日月曜日

鳥を見ること

昨年の今日何をしたかを調べると、植物園を訪ねている。目的は、この周辺ではなかなか見られないオオカメノキの芽の撮影だが、昨年は園内にヨシガモのオスが居着いて、目を楽しませてくれた。ヨシガモは、なかなか用心深い種ではあるが、この子はマガモのメスに言い寄って、マガモのオスを敵と見なし、ことあれば突っかかって追い払う様子を楽しく観察した。残念だが今年はこの子の訪問はなかったようだ。果たしてマガモとの道ならぬ恋は実ったのだろうか。

当日はカワセミもその姿を見せてくれたので、写真に収めた。植物園で残念なのは、少し珍しい鳥が出ると、大きな機器を担いだCMたちが鳥を追いかけて走り廻ることだ。カワセミにしても、ヨシガモにしても、また、キクイタダキにしても、周辺の山や池をゆっくりと散策すれば出会うことができる。自然の中をゆったりと散策し、その折々に出会う野生の鳥たちと対話する機会を楽しんでほしいものだ。あるいは、公園の中の鳥にもそのような野生が宿るゆえに、人は走り廻るのかもしれないが...。

今日は一日雨。気温が比較的高く、春の慈雨めいている。明日は啓蟄。


by harusan


0 件のコメント:

コメントを投稿

平均棍

カやハエなどの「双翅目(ハエ目)」の昆虫には、前翅の付け根に退化した後翅が見えます。多くは先の丸まった棍棒のような形をしており、「平均棍」と呼ばれます。わかりにくい日本語ですが、英語では balancer というので、こちらの方が機能的に理解しやすいです。飛翔時には、前翅の羽ばた...