2018年3月4日日曜日

キタテハ

3月3日、桃の節句の日に、今年初めて蝶の飛翔を見ました。ほぼ毎日散策する水路脇の斜面で、何かオレンジ色のものが、枯れて倒れた茅の上にひらりと舞うのが目にとまりました。目をこらすとオレンジ色の蝶が羽を開いています。キタテハのようです。

キタテハはカナムグラを食草とする蝶です。カナムグラは川沿いに夏から秋にかけて繁茂しますが、キタテハの姿はそう頻繁に見かけることはありません。成虫で冬を越えるためか、羽の裏側は枯れ葉にそっくりで、その目立たない姿で、そっとどこかに隠れて越冬したのでしょう。陽光を楽しむように、また、体をほぐすかのように、緩やかに羽を動かしていました。


by harusan


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